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リヤンさんのコメント: 更新順

★3うなぎ(1997/日)悲劇なのか喜劇なのか、よく分からないところに映画の核を一旦置いて、粘りのある演出、映像、展開でその核心を浮き彫りにしていった今村監督。晩年の作品であっても同じようにそれが堪能できる。これもそんな一本。[投票(2)]
★3宇宙の法則(1990/日)自然光による撮影、露出オーバー気味の映像が何気にファンタスティックで、どことなく“宇宙的”。印象の薄い(記憶に残りにくい)作品だが、ひとつの宇宙の終わりを静かに受け入れていく視線と、自然光の映像とが良く合わさっている。[投票]
★2打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?(1993/日)若年世代がそこそこ楽しめる映画(ドラマ)に仕上がっている。が、この作品を観た年配の知人は「くだらない」と一蹴。団塊世代以上の数人から同様の感想を聞いた。その気持ちもよく分かる。要するに人気の割には大したことがない作品。[投票]
★4犬猫(2004/日)静と動、はたまた内と外といった二元性を上手く利用し、女の感情の機微を浮き彫りにすることに成功している。窮屈な部屋ながら工夫された室内撮影も良好。外のシーンでの遠景と近景のバランスも妙味。センスが良い。[投票(3)]
★2薄れゆく記憶のなかで(1992/日)ノスタルジーをおぼえる人なら楽しめる内容。なぜ人は忘れるのか、どうやって忘れていくのか。“選択性”という設定がこの映画のミソといえるが、ある意味、ベタな設定と言えなくもない。案外と映像は良い。[投票]
★3歌行燈(1960/日)一種の様式的純愛映画と表現すべき作品だが、意外と粋な感じもする。途中、謡曲で舞うといった幻想的かつ濃密なイメージ映像が炸裂。美術もイケてる。[投票]
★1後ろから前から(1980/日)それこそ“後ろから前から”批判したいけれど、その言う気さえ失せる作品。映画批評とは関係ないけれど、そもそも全体的にダサい。気のせいではないと思う。[投票]
★1ウォータームーン(1989/日)何度でも言いたい。とても「十三人の刺客」と同じ監督とは思えない(途中で降板したらしいけど)。[投票]
★2ウォーターボーイズ(2001/日)古厩智之監督作品「ロボコン」と同類。男子のシンクロという珍しさ、その企画物の域を超えない作品。たとえ珍しさが先行したとしても映画特有の表現力が垣間みられれば良いんだが、それもほとんどない。強いて言えば、若人のしなやかな肉体が救い。[投票]
★3イノセンス(2004/日)描写力が凄い。良質なエンターテインメント。ただ普遍性はない。[投票]
★1命(2002/日)TVドラマより始末が悪い。この作品が映画であって良かった、と思える点が全くない。映画の良し悪しって、ストーリーとは関係がない、泣ける映画かどうかとも無関係、と改めて実感。出演者の演技性を評価する向きもあるが、程度が過ぎると邪魔でしかない。[投票]
★2いま、会いにゆきます(2004/日)こんな程度の作品が結構ヒットしたとか。いつものことながら、大衆の“映画を観る眼”が依然成長せず、TVドラマの延長線上にあることが証明された。興行的な貢献を考慮しても、せいぜい2点。[投票]
★3阿弥陀堂だより(2002/日)美風景、たおやかな人々、それらを包み込む緩やかな時の流れ、そして静寂。わかる、痛いほどわかる。この映画に凄さは一切ない。そもそも凄さを求める人は、この阿弥陀堂に縁がないかも。この御堂は即ち、自然法爾に生きたい映画ファンが立ち寄るべき映画堂。[投票]
★4刺青(1966/日)格子窓の日本家屋に白い肌、そして痛みと狂気。しっとりと言うより、べっとりとした官能世界に一種の恐れを抱いてしまう。撮影、美術に艶があり、空間処理に秀でた作品。「曽根崎心中」と並ぶ増村芸術の真髄。[投票(1)]
★1愛ふたたび(1971/日)結構コテコテの愛物語。ラストのストップモーションは、観ているこちらが居場所に困った。やはり詩人は詩を綴ってなんぼ?[投票(1)]
★1稲村ジェーン(1990/日)珍しく満場一致のダメ作品。音楽も全く良いと思わない。[投票]
★2いちげんさん(1999/日)爽やかな性描写を端正な日本語で外国人が丁寧に書き上げたことが、この原作の面白さだったように思う。そういう意味では、この映画の存在価値はあまりない、とも感じさせてしまう点が残念。[投票]
★2119(1994/日)ストーリーに起伏がないこと自体は決して悪くない。堤防に座り夕焼けの海を眺めるシーン等、映画的瞬間と思える部分もあるが、それ以上がない。そこが厳しい。[投票]
★1いさなのうみ(1997/日)漁船にパチンコ風のモリを取り付けるまでは我慢できる。しかし鯨の壁画を背景に会話するシーンはあまりにつらい。佳作が多いJ・MOVIE・WARSシリーズにおいて、表現力の乏しいダメな部類の作品。[投票]
★1いこかもどろか(1988/日)景色が良ければ映画になる、と勘違いしていた自分を見つけた作品。[投票]