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ぐるぐるさんのコメント: 更新順

★4NOVO ノボ(2002/仏)「記憶を保てない男」という設定で、恋愛、友情、信頼、親子などの人間関係を描くという狙いは面白い。スタイリッシュな映像感覚を優先したために、テーマの掘り下げ方、伝え方がちょっと徹底しなかったような感じも残るが、秀作。 [review][投票(1)]
★5ホーリー・スモーク(1999/米=豪)濃いコントラストを持った風景・人景?が、この何ともいたたまれない物語に救いの手を差し伸べているかのようだ。ジェーン・カンピオンの最高作だと思う。 [review][投票(1)]
★4しあわせの法則(2002/米)大学卒業後の微妙な時期の恋人たちの「ゆらぎ」を描いた、いわば現代版『卒業』というお話だけど、父親の不在=女・子供の時代、すなわち21世紀という時代の空気が良く出ている。何の「熱さ」もないシリアスさが、妙にリアル。 [review][投票]
★3ドット・ジ・アイ(2003/英=スペイン)1時間半の暇つぶしとしては及第点、という以上でも以下でも無い。3人の主役のキャラに深みが無く、他の脇役もほとんど不在同然なので、「三角関係のパズル」の平面的展開という以上に印象が拡がらない感じ。脚本も役者も素材は悪くないのでちょっと残念。 [review][投票]
★3ステップフォード・ワイフ(2004/米)原作のアイロニーよりも、むしろノスタルジーを強調したようなフランク・オズの演出では、グレン・クローズや衣装のアン・ロスの存在が大きい。その中でニコール・キッドマンの役作りはいかにも中途半端で、彼女のファンは着せ替え人形ショーを楽しむしかない。 [review][投票]
★3コールド マウンテン(2003/米)個々のエピソードは悪くないが、作品全体として見るとそれらが有機的に結合されていないため、クライマックスは盛り上がらず、テーマの深みの掘り下げも無い。ただ散漫な印象の映画になってしまった。 [review][投票(3)]
★4GOD*DIVA ゴッド・ディーバ(2004/仏=伊=英)あれやこれやのご乱行も、まあ、マンガですから。しかし、世界観はいいんだけど、ビラルはどうにもリズムが悪い。スピード感、というかテンポの緩急の切り替えにセンスがない。いっそ監督は他の人に任せた方がいいのかも。[投票]
★2モナリザ・スマイル(2003/米)50年代の米国東部、保守的な名門女子大を舞台にした・・・ところまではいいんだけど。個々のエピソードがうまくつながらず、ドラマとして成立していない失敗作。役者、衣装、美術などがしっかりしているだけにもったいない。50'sファッション・ムーヴィーとして楽しむしかないかも。[投票(1)]
★5イン・ザ・カット(2003/豪=米=英)これは面白かった。ミステリー、スリラー、クライム、etc.といった「ドラマ」としては成立していない脚本だけど、その外し方が微妙なだけに誤解されやすいのかも。まあ、最初に「意識の流れ」が示唆されるのは親切な作りだと思っておこう。 [review][投票(1)]
★3ションヤンの酒家〈みせ〉(2002/中国)美しさと違和感。ローキー、ハイコントラストの詩情あふれる画面に佇むタオ・ホンの美しさに惹かれる反面、たとえば一生懸命ナイフとフォークでピザを食べる、というようなディテールにチクチクした違和感を覚えて居心地が悪い。 [review][投票]
★2ターミナル(2004/米)これはダメでしょ。随所に良いアイデアはあるけど、映画全体としては完全に破綻した失敗作だと思った。しかもその原因が確信犯的な手抜きによるとしか思えないので、見ていて腹が立つ。何の愛も感じさせない映画。★はキャサリンの存在感に。 [review][投票(1)]
★3ブラス!(1996/英=米)ヒューマンドラマとしては描写不足で★2、社会ドラマとしては滅び行く町の空気感で★3、音楽映画としてなら威風堂々の★4 [review][投票]
★5ブラウン・バニー(2003/米=日)もうこれには無条件降伏。手に負えない美しさ。失われたデイジーを求めて、ヴァイオレット、リリィ、ローズを無下に手折るバド(つぼみ)。寸分の隙もない画面構成と編集に固唾を呑んで見入ってしまい、時間がすごく短く感じられらた。 [review][投票(3)]
★2100万回のウィンク(1998/米)異常さを淡々と描写したからってコーエンにはなれないし、ワイドのローアングルだけでソーネンフェルドを気取っても虚しく、とって付けたようなオフ・ビート感覚からは逆説的にソロンズの天才を思い知らされるだけ。 [review][投票(1)]
★3ミッシング(2003/米)主演二人の演技は素晴らしいが、人間ドラマとしては脚本自体の書き込みが足りない。さりとて、ストーリーは緊張感に欠けるベタな展開。これは多分に間の抜けた音楽のせいじゃないかと思うな。ジェームズ・ホーナーさん、いくらなんでもこういう手抜きはダメでしょ。[投票(1)]
★2ルールズ・オブ・アトラクション(2002/米=独)現代アメリカ版『ゲームの規則』・・・のつもりなんだろうけど、それにしてはお粗末。演出も演技も意欲的なんだけど、それが全体のテーマに上手くつながらない。逆説的にタランティーノの偉大さを再認識させられた。結局、良かったのはシャニン・サイモンだけかな。 [review][投票]
★3ウェルカム・トゥ・コリンウッド(2002/米)こういうお遊びは、もっともっと凝らないと面白くない。展開自体は先刻承知のベタなんだし、せっかくならキャラをもっと立たせて欲しかった。力の抜けた感じはいいけど、それで中身が薄くなってちゃタダの田吾作、抜け作、ボン作かも。 [review][投票]
★321グラム(2003/米)偉大なるアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、今回はあんたの負けだ。演技と撮影と編集と音楽は文句なく5点。それでも総合ではせいぜい3点にしか思えないのは、話自体に納得がいかないからだ。でも、仮にもしキャストが全員ラテン系だったら・・・? [review][投票(2)]
★425時(2002/米)たとえ「モンティ」という名前でなかったとしても、彼には他にどんな生きる道があったのだろうか?「フランク」であれ「ジェイコブ」であれ、あるいは「ジェームズ」であれ、苦悩は同様に深く、今日という一日24時間の先にある明日の始まり=第25時は見えない。現代版「アメリカの悲劇」。 [review][投票(1)]
★2白いカラス(2003/米)まさか、このキャストで退屈するとは思ってなかった! 難しい題材だろうけど、このキャスティングなら十分勝算があったはずなのに・・・ 実際、メインの4人は部分部分ではさすがの演技も見られるだけに、ダルな演出で台無しにした監督の責任は重いかも。[投票(1)]