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エピキュリアンさんのコメント: 点数順

★4恋愛小説家(1997/米)ジャックニコルソンの、演技って、「ああ最近このひと尊大になっちゃって、この映画もちょっとバカにしてやってんじゃないの?」って自分が思われるかも、ということを自覚してそれを逆手にとって、初めのイヤな奴を演じ、後半しかり納得させる演技は、見事。[投票(2)]
★4風と共に去りぬ(1939/米)古典的な名作とか言われているけど、これって、展開にしても結末にしても、常識破りだらけ。時間の大きさが、ずっしりと時間できる希有な作品。恐ろしい不幸でぼろぼろになっても、「あした考えよう!」。くだらない倫理なんて、ぶっ飛んじゃう傑作だとおもいます。 [投票(2)]
★4太陽がいっぱい(1960/仏=伊)野卑で美しい男、というものが存在するんだ、と、初めてみたときに同性ながら感嘆した記憶があります。美しいものと邪悪なものが共存するときには、麻薬的な魅力が発生するらしい。まばゆい陽光とそのなかでおぞましいことが起こるもの、麻薬的。すばらしい。[投票(2)]
★4スペース・トラッカー(1996/米)ガジェットも積もればスタイルになる、っつーか、よくもここまで細部までこだわって・・・偉い。すべてのメカが、パクリだったりオマージュだったりするのだろうが、なんか色気がある。面白がってつくっているのが、分かる。デニスは、はまり役。楽しんでやってるのが伝わるなあ。[投票(2)]
★4昼顔(1966/仏)貞淑にみえて、つよい意志のような欲望に突き動かされている。そういう人格を、ドヌーブはじつにさりげなく演じる。それが、計算なのか無意識なのか、つかめないから、周りは思いがけず彼女に引きずられる。そういうちくちく痛む不確定性を楽しむ映画かも。[投票(2)]
★4ロスト・ハイウェイ(1997/米)狂人の目から見た世界を描くには、凄い覚醒した意識が必要に違いない。とくにこの映画は、その視線から外にカメラがでないので、作り手のすごく硬質な知性を感じる。テーブルの角には、気をつけましょう。[投票(2)]
★4鉄男 TETSUO(1989/日)金属が好きなんだなあ、ということが、痛いほど伝わってきて、面白かった。性的な衝動に生身の肉体はついてゆけず、まるで機械仕掛けのように自分自身に歯がゆさを感じる感覚もすごく普遍的だと思う。それに、撮影への執着は、ただ者ではない。[投票(2)]
★4インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984/米)冒頭の上海のキャバレーでのダンスから解毒薬のビンのシーケンス、もう最高としか、いいようがないです。そして窓、車、飛行機、そり、と、立て続けに連なるアクションを、観たあとで、なんどもなんども頭の中で繰り返したっけ。[投票(2)]
★4マッドマックス(1979/豪)恐怖を感じる数少ない映画。最近の特撮でも、ああいうアングルから真っ昼間に撮らないでしょう。しかもハイスピード撮影で。なんど観てもどきどきする。やっぱ、死んでるのかなあ。撮影場所は、シドニーから西へ500km入った、ブロークン・ヒルという所だそうです。名前も怖い![投票(2)]
★4フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996/米)最後のスラップスティックに移行してゆくときの、ちょっと恥ずかしがるような微妙なテンポが最高によかった。え?マジ?っていう、俺は聞いてないぜ、っていうタランティーノの顔に(知ってるに決まってるんだけど)、私は、爆笑でした。[投票(2)]
★4ギルバート・グレイプ(1993/米)ジョニー・デップの、どうにもさりげない風情が、好きです。あと、給水塔がなんか、忘れられない。デカプリオは、でも、2回ぐらい、一瞬、全てを分かっている目になるんだけど、それはやらないほうが良かった気がする。[投票(2)]
★4戦場のメリークリスマス(1983/英=日)まるでパラダイスのような空間で、端から見たらほとんどシュールなことが起こってゆく。戦争の日常って、そういう感じかも、ということを感じさせてくれた。白昼夢のような現実をおくっている人々を、リアルにフィルムにした傑作。[投票(2)]
★4恋におちたシェイクスピア(1998/英=米)あの絵画にそっくりの女王様万歳!あたしには、それを観るだけでも、十分に価値のある映画でした。[投票(2)]
★4ムトゥ 踊るマハラジャ(1995/インド)これ、どこから途中で観ても、途中で出ても、それなりに満足できるように出来ている気がする。それに、破格の贅沢な撮影。一瞬のインサートのために、衣装だけ替えた50人ぐらいのダンサーがターンする!その過剰さは、もう私には悦楽でした。[投票(2)]
★4近松物語(1954/日)なんか、屋根裏から差し込む光の匂いまでしそうな、呉服屋さんの屋内。着物の手触り、廊下の冷たさ、二人の肌のひんやりした感じ、などなど、ものすごいクオリティ、というか、きめ細かな映像。ストーリーは道行きだから、もう思い切り絵に酔ってしえる。[投票(2)]
★4夢二(1991/日)夢二を、ああゆう軽やかな好色にしたのは、慧眼。これまでの神経症的なイメージよりも、あ、こいつ自分で選んでこうしてるんだ、という感じがすごくよかった。寂しさを隠してるしね。三部作は、一作ごとに「夜」「逢う魔が時」「昼間」と、明るくなってきた。[投票(2)]
★4陽炎座(1981/日)もう、初めの駅に松田優作が立っている構図から、ああ清順だ、ああうれしい、と思ってしまった。何気ないシーンなのに、変。何かがおこりそう。なにかよからぬことが影でうごめいている。って感じ。一枚のシーンだけでも、もうサスペンス!天才。[投票(2)]
★4河内カルメン(1966/日)この路地裏の匂い。じめじめした湿度。キャバレーの裏口のいかがわしさ。夜の女の明るい猥雑さ。底辺の生活のあきらめと野心。最低の女と最低の男。こうして言葉でかくと月並みだけど、でもすごい手応えでそれが伝わってくる。[投票(2)]
★4けんかえれじい(1966/日)パートカラーや教室で対立を表す黒マスクなど、もう映画の作法が、青春してる。トラックのけんかシーンも、なんであんなにスピード感があるんだろう。そんなに実際の速度は出てないようなのに。「走ってる」映画だと思います。[投票(2)]
★4肉体の門(1964/日)冒頭の闇市のシーンの不思議なスピード。娼婦たちがたむろする朽ち果てたビル。野川を初めとする女たちの涙も乾ききった末の捨てバチな強さ。そこに超クールな宍戸。そしてエロとサスペンス。見終わった後、息が切れてた。はあ、はあ、はあ。[投票(2)]