★4 | セブン(1995/米) | なによりも、ダリウス・コンディの撮影が最高。脚本も凄いとおもう。だって、観客に殺人幇助の気持ちにさせちゃうんだもの。 | [投票] |
★4 | ビッグ・リボウスキ(1998/米) | どうして、こんなすばらしいキャラをこんなにたくさん思いつくんだろう。しかも、それぞれキャラを演じられる役者がまた、たくさんいるもんだなあ。だって、こういう人たちがいるんだもん、しょうがないじゃん、としか言いようがない面白さ。 | [投票] |
★4 | フェリーニのローマ(1972/伊) | 「フェリーニの」っていう冠詞が、フィルムをみて、これほど納得できる監督は、ほかにあまりいない気がする。偉大なるプライベート・フィルムって、感じ。あ、基本的にフェリーニは全部そうか。 | [投票] |
★4 | ジンジャーとフレッド(1985/独=仏=伊) | 主役のふたりは、この映画の出演に、本当にときめいているんだなあ、と感じて、じーんとした。それは、そのまま役柄と重なって、夢なんだか本当なんだか、分からなくり、そんなことはどうでもいいんだ、といつのまにか、映画を見ながら微笑んでいました。 | [投票] |
★4 | サーモンベリーズ(1991/独) | あまりに傷ついていて、傷ついていることに麻痺してしまった人たちの物語。ほとんどモノクロームの雪原の戸外と鮮やかな室内が、その心の状態を象徴しているようで、美し悲しい。 | [投票] |
★4 | 春婦伝(1965/日) | なにはともあれ、セットがすばらしい。こういう美術って、最近の邦画ではあまり観ない気がする。清順の演出は、士官の部屋でのやりとりで最高潮に冴える。そしてせっかちな清順リズム。それが恋するふたりのはやる気持ちとシンクロしてて、すばらしい。 | [投票] |
★4 | バッファロー’66(1998/米) | 女の子のトラウマものはよくあるけど、男の子ものではジェームス・ディーンの『理由なき反抗』以来、ジーンきた。実家でのワイプ・フラッシュバック、誇張されたテーブルの距離感、お父さんの詩、冒頭近くのレイラの「ありがとうは?」が好き。 | [投票] |
★4 | 柔らかい肌(1964/仏) | 田舎のモーテルで、小さな庭に猫がやってくるところが、ものすごく「人生」って感じがした。あの物語で、あそこに、そういうシーンを入れよう、というアイディアが(脚本段階だろうが、撮影段階だろうが、編集時だろうが)すごい粋で、人生を知ってる、って感じ。 | [投票] |
★4 | グラディエーター(2000/米) | ひさびさに、なーんにもよけいなこと考えずに楽しめる映画でした。よかったよかった。映像のクリアさも凄い。すごくわかりやすい象徴で(頭が、地面すれすれに移動する/塀についた扉/麦の穂を手でなでる等)物語を進行させるのがうまい。職人復活! | [投票] |
★4 | ブラックレイン(1989/米) | 優作さんの最高の姿をみられる、という価値に、2点。あとは、なんだかなあ。歌舞伎町でのロケの許可が下りずに、大阪になったらしいが、後の『不夜城』での歌舞伎町のスティディカム撮影をみて、こっちも歌舞伎町だったら・・・と思うのは東京人だからかなあ。 | [投票] |
★4 | TOKYO EYES(1998/日=仏) | こういう演技を引き出した演出に、1点。下北沢をいきいきと撮ってくれたカメラに、1点。武田真治と吉川ひなのの生き生きした存在感に、1点。ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん、のビートたけしに、1点。軽くて痛い、小さな愛すべき作品。 | [投票] |
★4 | 突撃(1957/米) | 戦場を横に観ながらカメラが延々と移動してゆくとこが、すごいなー、と思った。後前半と後半の裁判シーン。この対比は、『フルメタル・ジャケット』で変奏される。塹壕のシーンの後退移動撮影で、キューブリックスタイルはすでに全開。フランスでは上映禁止だったとか? | [投票] |
★4 | シャイニング(1980/英) | 導入で、ヘリコプターが道すれすれにワーゲンに近づいてゆき、併走するところで、あーこの奥になんか変なモノがいる、って感じて鳥肌が立った。オーバールックホテルが、主人公なんだろうな。観た後、私のなかに、そのホテルは確かに存在しちゃうのでした。 | [投票] |
★4 | フルメタル・ジャケット(1987/米=英) | 前半の強度に比べると、後半のフィルムのルックは、なんか飄々していて薄っぺら。でも、きっと本当の戦場の恐怖って、そういう何でもない空気が支配していて、突然、死が起こったりするのだろう。デブの狂った澄んだ眼にくらべて、馴致された兵隊たちの眼が濁っていて怖かった。 | [投票] |
★4 | アメリカの影(1960/米) | 観ている私が、登場人物たちの肩ごしにつねにいるような印象。物語を理解する、というのではなく、なんか体験した感じ。後から、自分でなんだったのか、考える楽しみがあった。 | [投票] |
★4 | 牛乳屋フランキー(1956/日) | 映画でこんなハイテンポのコメディが可能なんだー、って驚き。倍の長さがあっても飽きないかも。ラストのバスのボディの看板にも、注目。ここまで遊びつくすなんて、尊敬! | [投票] |
★4 | 狂った果実(1956/日) | 若い岡田真澄の切ない女たらしとか裕次郎のせっぱ詰まった反抗心とか、すごい伝わってくるものがある。せりふなんか、聞こえなくていい、って感じで突っ走るフィルムが、青臭く悲しくて大好き。 | [投票] |
★4 | カップルズ(1996/台湾) | 見かけは近代人なのに占いや予言を自分かってに解釈し翻弄される大人たちを、馬鹿にしながら利用しつつそれに反抗してゆく少年たち。たわいのないタブーを破る爽やかなカタルシスが気持ちいい。 | [投票] |
★4 | エドワード・ヤンの恋愛時代(1994/台湾) | 恋人たち、芸術家や小説家、企業家、そして独立した台湾。それぞれの我欲と他者へ配慮。そこに監督が自身の創作姿勢を自分で揶揄&自己言及してるようで、楽しヤルセなく面白い。原題『独立時代』のほうがいいかも。 | [投票] |
★3 | ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米) | じつは、これが普通に面白い映画なのではないか、と思っている。週末とかに、ひとりでぽつんと見に行って、ふーん、俺も旅にでるかなー、なんて気分になって帰ってきて寝る、なんてのにちょうど良い。マイアミは私が言ったときも冷夏だった。 | [投票(5)] |