[コメント] 恐怖の報酬(1952/仏)
爆発音より先に風で吹っ飛ぶタバコ…
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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細かい演出が光っていた。
前半のドロドロした人間関係描写は、さすがクルーゾー。多くの人に不評の前半部分だが、僕は好きです。掃き溜めに住む男たちの明日をも知れぬ生活。恐怖を買ってでもなければ生きられぬどん底の人生がよく描かれていたと思う。『激突!』同様頭さえ使えばワン・アイディアで面白く映画が作れると言う見本のような作品。
アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督の演出は、この映画に出てくる油のように、ドロドロとしていてまとわりつく。しかしそれが魅力でもあり、なかなか抜け出せない。フランスの監督でありながら、他のフランス人監督とは一線を画す魅力がある。斯く言う自分も抜け出せなくなった一人である
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