★3 | 弟を常にスーパーマンとして描く兄の脚本には感心する。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★2 | 石原裕次郎の屈折した兄弟愛を浮き彫りにする、ただそれだけのために北原三枝に割かれた冒頭30分があまりに虚しすぎる。人格破綻者しか描けぬ慎太郎脚本の矮小な言い訳にすぎなかったのであり、監督蔵原惟繕の才気もその綻びから逃れきれていない。二谷英明だけはつまらぬ御託に振り回されないキャラで清々しい。 (水那岐) | [投票] |
★3 | 北原三枝が波止場で恋を仄めかす折に、流れるBGMが「ハバネラ」ってのがいい。口にできぬ想い♪好いてくれないならあたしから好いてやる/あたしに好かれたら危ないよ [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | このアクション演出は悪くない。ラストの対決は明→暗→明と明度の異なる空間に移動しつつの殴り合い。ドラムセットにも突っ込みます。石原裕次郎がボクサーを辞めるきっかけになった撲殺のシーン(フラッシュバック)も調子よい。俯瞰気味の空間把握が石原の身ごなしを際立たせている。 (3819695) | [投票] |
★3 | 蔵原惟繕のデビュー作。この頃はまだまだ定石通りの演出が殆どで、後に見せる自由で軽やかなカメラワークは見当たらない。例えば、北原三枝の脚にティルトダウンした後、再度脚に繋ぐフラッシュバックなんかも古めかしい演出だ。 [review] (ゑぎ) | [投票(1)] |
★3 | シチュエーション一点に全精力を集中してそれで90分間押し切ろうという太い了見の作品だが、このシチュエーション、臭いけれど魅力的。小顔で日本人離れしたスタイルの北原三枝がこのような設定によく似合う。浅丘ルリ子ではこうはいかない。 (ジェリー) | [投票] |
★3 | たそがれの港。逆行の中、浮かび上がる石原裕次郎と北原三枝の虚無感を暗示するシルエットのなんとスマートで美しいこと。それにしても石原慎太郎脚本に色濃く反映されるナルシスティックな兄弟コンプレックスの根深さには驚く。 (ぽんしゅう) | [投票] |