[コメント] フラガール(2006/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
この映画が公開される前、TBSの「情熱大陸」でこの映画、というか蒼井優の密着ドキュメントをやっていた。その時はただぼーっと見ていた。蒼井優の渾身の踊りだって1回自ら納得できなくて取り直した所も独り独自の間で演技も方言もセリフも次第に広げていくその手法も公開の直前におばあちゃんが亡くなってひどく落ち込んでいた事も。ただ、その時は「フウキも頑張ってるなぁ」という『ニライカナイからの手紙』症候群のように漠然と番組を見ていたのである。
そして、この映画が公開。カミさんと一緒にお出かけ。軽い気持ちで見る。明らかに「どっかの炭鉱モノ映画の二番煎じ」の意識で。そして見始めてすぐの蒼井優の不器用な福島なまりに軽く背中がかゆくなると、ヒロスエの後輩・徳永えりの初踊りに精神が崩壊されそうになる。更には蒼井優のお酒1本のんで「プハー」っておめーマンガかよ!みたいな演出に心のソコからにやけてしまい、もはや普通に見れない。
そんな状態の中、徳永えりのあの場面に唐突に放り込まれる。まあ、どっかでこうゆう凄惨な何かが来るのは判ってたんだが、徳永えりでやられるとは思ってなかった。この流れから「じゃーなー」の連呼。あぁ、もうダメだ。いま、書いてて涙が。おかしい、見てから何ヶ月も経ってるのにまだ泣いてしまう。もう、ここからは何が来てもだめ。しずちゃんのベタな涙も松雪泰子へのフラメッセージも蒼井優のダンスをじっと見る富士純子にもストーブ集める姿にももうどうにも涙が止まらない状態。もちろん、最後の蒼井優の渾身の踊りにも。
怒涛のクライマックスまで泣ききって、帰り際、夫婦そろって涙を拭きながら駅まで歩いて電車にのる。まるで別れ話でもしたかのように目の赤い二人(笑。電車のイスに座ってようやく「あのじゃーなーの場面でさぁ」と話したとたん二人ともぶわーって。もう泣きながら照れ笑いするしかない。ようやく家に帰ってきて、「はー」と変な疲れで二人ため息。「あ!そうだ、この間の「情報大陸」。もっかい見たい!」と思い出し、DVDの電源ON!…あれ?録画してなかった……??
あぁ誰か貸してくんちぇー。
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