[コメント] 街のあかり(2006/フィンランド=独=仏)
わたしが知る限りで最も誠実な映画のひとつ。
カウリスマキは、天使が審判の喇叭を吹きながら舞い降りてくるような能天気な「救い」のヴィジョンを決して許さない。地獄へ垂れる蜘蛛の糸ほどに微かな希望。<重ねられた手と手だけがほんの数秒>その描写の厳かさ。そこにこそ、カウリスマキの怒りや嘆き、そして「それでも…」という祈りが込められている。全身全霊の表現だと思う。(07.08.03@梅田ガーデンシネマ)
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