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[コメント] インセプション(2010/米)

この「チームのちから」が大変魅力的だ。もっともっとこの映画の、この「チーム」を見ていたい。しかしジョセフ・ゴードン・レヴィットが、初々しい頃のヒース・レジャーを彷彿とさせるほどカッコイイ。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
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ディカプーの横にいる、ヒースに似た男誰だっけ?と、『(500)日のサマー』のジョセフを思い出すまで、少し時間が掛かった。ヒースが生きていたら、この役はヒースが演じていたのではないか?とも思えてくる。だとしたら、ジョセフ・ゴードン・レヴィットは、ものすごく幸運だったと、勝手に想像してしまう。「(500)日」の時も思ったけど、この男、凄く「日本向き」な気がする。きっかけ次第では、キアヌ・リーブスみたいに、日本でブレークするんじゃないかな?案外。

「人の夢の中に侵入する」「人の記憶を操作する」なんて案外ありがちなテーマかもしれない。しかしそれをここまでの構成と、しっかりとした映像表現で仕上げられたら、ぐうの音もでません。「地下1階」→「地下2階」→「地下3階」と、どんどん潜ってゆく仕掛け、車が川面に落ちるまでの、[B2][B3]の手に汗握る攻防、そして[B4]での決着から、3→2→1と戻るあたりの展開は鳥肌もの。比べるのも変だが、『踊る大走査線3』の映画製作の監督・脚本に、この映画を見せたいぞ!

とにかく「チーム」が魅力的。エレン・ペイジも、変装男も、観光客さんも。もっとこのチームの活躍を見たいよ!それにターゲットを演じるキリアン・マーフィーもなかなか。それにマリオン・コティヤールをうまく使いこなしたし、マリオン自身もものすごく頑張ったと思う。エンドロールの音楽に、エディット・ピアフの歌が流れたのはご愛嬌。

さて、特に結末あたりの「夢か現か」が話題に昇っているようで、わたしはどっちとも取れる「幕引きの瞬間」が好きです。でも注目すべきは「冒頭」。「個室付き、東海道新幹線」が登場・・・。もうすでにここから「夢」が始まってるぞ!実は。

(評価:★5)

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