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[コメント] ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018/米)

原点回帰の真逆を行きついに到達したオリジナリティ。
おーい粗茶

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







これまでこのシリーズについて色々書いてきたのは、要約すると「作戦の全貌は知らされず」「タイムリミット」のある中で「確実に次の工程に引き継ぐ職人集団」の「手順の面白さ」こそが肝だということで、テーマ曲なんかもそれに合うようにできていて、作戦の全権を委任され、出たとこ勝負の冒険スパイ映画になってしまうと、他のスパイ映画と同じになってしまうからそれはダメだ、ということだった。前作はわずかに本来の肝のところが復活したのでシリーズ一面白かったと書いたのだが、本作は冒頭こそそんな切り出しだったのに、とうとう肝の部分は完全放棄し、トムのやりたい肉体アクションを徹底的に追求した作品にしてしまった。そこが良かったと思う。

本人が行うスタントアクションを見て思ったのは、いかに代役スタントで演じることがカメラのアングルに制約を加えていたのかということ。自然な遠慮のない自由なアングルが映画にもたらされたのは、初老といってもいい映画バカのスターのお蔭だ。そしてそれを最大限効果的に撮影しているカメラマンたちを初めとするスタッフたちのミッション・インポッシブルが素晴らしい。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (11 人)サイモン64[*] たろ[*] G31[*] ALOHA[*] 月魚[*] pom curuze シーチキン[*] ジェリー[*] セント[*] DSCH けにろん[*]

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