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[コメント] 砂の上の植物群(1964/日)
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★5若き父の幻影に脅かされ続けた孤独で平凡な中年男が、展望台の少女に託された「鉄の槌」を振り上げ、日常の亀裂・女の裂け目・無限に下降するエレヴェイターへと身を投じるまでの経過を、丹念に耽美的に、そして幻想的に描き挙げた、映画監督中平康のまごうこと無き最高傑作。 (町田)[投票(3)]
★4不毛と空虚さの上の、儚い幻想のエロス。女の肉体は、極端なクローズアップによって、フェティシズムとはむしろ対照的な、生身の肉体が抽象化されることによるエロスが醸し出される。 [review] (煽尼采)[投票(1)]
★3仲谷昇の造形が気障なばかりの主人公を巧みに相対化、中平もテクを駆使して、くだらない原作を何とか観られるレベルに仕立てたという感想 [review] (寒山拾得)[投票]
★5モラルとは実人生の束縛の言い換えに過ぎない。妹(西尾三枝子)の口紅がインモラルの入り口なら、拘束に愉悦する姉(稲野和子)は閉塞界の女神。闘争ではなく逃走する男(中谷昇)は、甘すぎる罠に目がくらみ、実人生を逸脱し曖昧さの耽美に溺れる。 (ぽんしゅう)[投票]
★5微妙なバランスで積み上げられた映像の空中楼閣。 [review] (地平線のドーリア)[投票]
★4猟人日記』でもそうだったが、いかにもむっつり助平という感じの仲谷昇が、バッハの緻密な音楽と共に知的でスタイリッシュな映像世界に貢献している。 (TOMIMORI)[投票]
★4正直今ひとつ理解できないまま観ていたのだが、最後のシーンでゾクゾクッときた。途中で投げ出さないでよかった。[Video] (Yasu)[投票]
★3思わせぶりなハッタリに延々付き合わされたような、腑に落ちない印象。 (太陽と戦慄)[投票]
★5この作品…私にとって5点満点であることに間違いはないが…内容を全て理解してつけた採点でないことは告白しなければなるまい。…理解?だがそもそも愛や憎しみを理解することなどできるのか。没入しか許されないモノクロ画面に罠の如く仕掛けられたカラー。 (ガブリエルアン・カットグラ)[投票]
★4お洒落さというのは、精神がともなえばその試みは永遠に残る。って書いててよくわからないことを。。わりとまともな原作の心理描写を果敢な映像表現で描写。 (ALPACA)[投票]
★5オブセッション。究極の快楽。溺れる。男と女。 (movableinferno)[投票]
★5間接的なエロさにドキドキさせられる。内容だけでなく、映像のモダン度もかなりいけてる。 (RUIVSKY)[投票]