★4 | 経済的窮乏で物質的裏づけを失い丸裸になった精神は、おさまらない性欲を利用して譫妄を亢進させて戦場を仮構し、放置してきた自身の未成熟と向き合う。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★4 | それほど遠くない将来にあの年代に突入する身としては非常に怖い映画でした。 (K-Flex) | [投票] |
★4 | 達観したよな老境の余生だが記憶と現在を往還し彷徨う想念は「女」のことばかりで、でもフェリーニみたくサバけてなくいじましいくも言い訳がましい。最期を「敵」に仮託する程に死を恐れてる風もなく本質は逸らされる。只管に飯作りのディテールが突出。 (けにろん) | [投票] |
★4 | 同じ丁寧な暮らしでも『PERFECT DAYS』の平山には憧れるのに本作の儀助には惹かれないのは、片や達観した生への賛歌であり、片やリアルで生々しい生への執着から来るものか。 [review] (deenity) | [投票] |
★5 | う〜ん、感心する。老醜もこれほど生々しいと清々しいと思えます。2時間弱、ずっと映像に目入ってしまう。人生、夢、幻、生と死のはざまにたゆとう我なる時間の怒涛。早くも今年のベストかなと思う。長塚はまさに全部吐き出し人生を刻み込む。吉田は「桐島、〜」以来の傑作至れり。 (セント) | [投票] |
★4 | ただ生き延びるために生きることなど受け入れられない、とこの老人(長塚京三)は言う。老人は大学教授というステータスによる自尊心を守るために残りの人生を費やそうとしているのだ。そして老人の煩悩はステータスを頼りに再勃起を夢想して自尊心は空中分解する。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★4 | 長塚京三さんが出ていると知って、予備知識ゼロで観にいった。 [review] (なつめ) | [投票] |
★3 | 四宮秀俊と秋山恵二郎のコンビ作は全部見たいという映画ファンも数多くいるだろうと思う。私もこの点が本作を映画館で見る一番のモチベーションでした。序盤はずっと固定。古い家屋の空間を実に端正丁寧に見せる。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★3 | この手の「不条理」な世界作品は批評に困る。日常生活にジワジワと侵食する妄念と狂気。 インテリ独居老人の心象世界は複雑かつ、難解だ。1つ確かなことは、幾つになっても尽きることない女性への関心と執着。 [review] (AONI) | [投票(1)] |