[コメント] 恋愛小説家(1997/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
メルビンとサイモンが、お互いと接し、キャロルと接することで成長していく姿が好きだ。
犬と接するときに見せるような優しい部分も自分の中に潜在的にはたくさん持ってるのに、人の前にくるとどうしても嫌な奴として振舞ってしまうメルビン(ニコルソンは最高の演技。こんなにはまるとは!)。その最たる例がゲイの隣人サイモンへの接し方。そして、そんな彼を、サイモンもまた、当初は「嫌な奴」という見かけの固定観念でしか見てあげられない。
それが、キャロルとの三人旅行を通じて、変わっていく。お互いに対する「偏見」がなくなり、メルビンは、不器用にだが、少しずつ自分の良い部分を出せるようになり、サイモンは、そんなメルビンの見かけにとらわれず、彼の中身を、内にある不器用な優しさを理解するようになる。
お互いにとって一緒にいることが耐えられないはずの相手が、最後には、お互いにとってかけがえのない相手になった。
そして、そのきっかけとなるのは、いつも自分に正直に生きているキャロル。メルビンとのエピソードは心暖まる。
"You make me wanna be a better man."
"I might be the only one who knows how amazing you are. And the fact that I get it makes me feel good ... about me."
この映画にそう言いたい。
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