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[コメント] 8 1/2(1963/伊)

これは究極の癒し映画なのかも。(2003/01)
秦野さくら

閉塞のあとの浮遊(=解放)、しかし、その足には縄が・・。この素晴らしい冒頭シーンは、観ている方を極限のストレス状態に陥れる。そして、そこから始まる自己の解体。丁寧に、丁寧に、薄皮を一枚一枚剥いで並べるようにその作業は繰り返される。破壊され曝される苦痛。そこから得られるカタルシス。いったん外部に放出した自己のかけらは互いに手を結び、再び構築されていく・・。

この映画は究極の自己肯定(=癒し)映画なのかも。

(評価:★4)

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