[コメント] ファニーとアレクサンデル(1982/独=仏=スウェーデン)
ベルイマンはこの映画を遺作に持つがいい。私にとって[体感時間]/[上映時間]の一番小さい、つまり、長尺にも関わらず、あっという間に終わってしまった映画の筆頭。一瞬たりとも退屈していない。
特にプロローグの素晴らしさに度肝を抜かれる。これこそ映画の時間の使い方だと思う。映画はこのように「映画の時間」を描かねばならない。無風の部屋に揺れる風鈴。このシーンには完全なかたちで「映画の風」がフィルムに定着している。まさに奇跡のような演出とはこれ。
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