[コメント] キング・コング(1933/米)
すべての怪獣映画の源流であり、すべての特撮屋にとっての永遠の道標。この作品の影響を受けていない怪獣映画は、この世に一本もない。
フェイ・レイ演ずるアンは、最後まで悲鳴を上げ続ける。コングの純情は彼女には一切届かない。これは立派な態度だ。野獣は美女に恋をし、美女は野獣を恐れ、男は野獣を倒し美女を得る。それぞれがそれぞれの役割をまっとうする「美女と野獣」の物語。ディズニーアニメなんか嘘っぱちだ。クーパーとシュードサックは極めて現実的(なんなら即物的)な語り部であり、オブライエンが命を与えたキング・コングは夢そのものだ。その激突が33年版『キング・コング』だ。奇跡のような映画である。
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