[コメント] キャリー(1976/米)
キャリーに感情移入した瞬間ノックアウト。久々に鳥肌の立つ作品を観た。悲運すぎて涙が出そうになる。人間の奥深さをホラー仕立てで描くことの恐怖。念動力が痛々しく訴えているところがまた悲しい。心の葛藤を無くして観てられるか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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DVD特別盤を鑑賞。映像得点のキャスティング秘話はとても興味深いものだった。中でも凄いのは、パイパー・ローリー演じるキャリーの母親の心情はデ・パルマ監督にもわからなかったというのだ。おそらくキングもわからんかったんだろうな…。それを見事に演じたローリーさんを評価。
思春期特有の心の闇。あんな狂信的な母親に育てられたのだから仕方あるまい。逃れようとも母親、キャリーの中の何かがうごめく。念動力と共に…。それがとても悲しいんです。キャリーの念動力が爆発した時、自分は「やっちまえ!いけいけ!」という感情は何も起こらず、やはり、ひたすら悲しかった。キャリーだって望んではいなかったのでは。
シシー・スペイセクの演技だけに5点あげてもいい。あの演技は、一種の感動ものだ。
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