[コメント] 女囚701号 さそり(1972/日)
ダイアモンドは傷つかない。(02.11.20@OMS)
この映画における梶芽衣子の美しさとは、たとえば被虐の歓びにうち震える谷ナオミのように嗜虐性を煽るためのものではなく、また過酷な運命に弄ばれるリリアン・ギッシュのように庇護欲をかき立てるようなものでもない。
では、被虐の中でこそ彼女の美しさがより一層際立つのはなぜか?それはこの映画における梶芽衣子=松島ナミの美の本質が「絶対に屈することのない意志の強さ」だからである。だからいたぶられ、嬲られ、踏みにじられるほど、ナミの眼は一層強く激しい光を放ち、我々はその輝きにノックアウトされ続けるのだ。
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