[コメント] スパイダーマン(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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最初見ているとオープニングクレジットが異様にカッコイイの。これは案外カッコイイ映画っぽいのかと思わせるけど、もちろん全然違った。始まったと思ったらトビー・マグワイアお得意のおとぼけ少年ぶりを披露。最初、『スパイダーマン』にキャスティングされた時は似合わなそう・・・って思ってけど、ダメ男なら情けない雰囲気の彼には持って来いです。そして、ヒロイン、カースティン・ダンストは結構ブサイクなんだよね。何故か色気はあるんだけど。
ピーター・パーカーが蜘蛛に齧られる導入だが、ここら辺からB級っぽい雰囲気バリバリ。「ここに15匹のスーパースパイダーがいます」、「14匹しかいないわ!」ってあんだけの研究所なら研究対象の管理くらいしっかりやっとけや・・・みたいな。
ピーター少年は蜘蛛にかわれて気分を損ない帰宅。次の日朝起きたら視力アップそしてマッチョに大変身。トビーのマッチョ姿がまた違和感あって気持ち悪いのね。マッチョの顔してないんだもん、彼。そんなわけでピーター少年は不思議な能力を手にするわけですが、その能力を利用して賞金を得ようとか考えちゃいます。で、ボーンソーというプロレスラーかなんかに挑戦しようと、出てきたら・・・あのだっさい衣装は一体何?ヒューマン・スパイダーって名前よりも衣装の方がよっぽど酷いです。でも、蜘蛛能力であっさりボーンソー粉砕。でも、賞金は騙されて貰えず惨めな目に。そこにタイミング良く泥棒侵入。金を盗んで逃げさるが、ピーター少年は賞金騙された恨みから犯人をワザと逃がします。ガキっぽい行動っすね。その後、叔父さんが殺されます。悲しむピーター少年。犯人を追いかけます。叔父さんの死体は放りっぱなしにして。そしたら犯人はなんと先ほど逃がした強盗でした。大ショック!!ここからピーター少年は人助けに目覚めるのです。
ニューヨークで街をビュンビュン飛び回るピーター少年=スパイダーマン。この動きがしなやかで格好良いです。この動きを見せるために金がかかってしまったのでしょう。でも、その動きを大画面見る価値あり。そんなわけで、スパイダーマンは人を助けるのですが、元々普通の人間なのに異様に事件現場に居合わせる。そしてコスチュームもクールに一新されました。あのコスチューム、いつ手に入れたのでしょうか?自分で作ったのかねぇ?
活躍するスパイダーマンは当然注目の的に。写真を撮ったら買うという編集社が登場します。そこピーター少年は自らスパイダーマンの写真を撮ってまたまたお金を得ようと交錯。戦いながら自分で仕掛けたカメラに「チーズ!」って・・・。動きはやたら格好良いけど、異様に庶民的なヒーローです。
活躍するスパイダーマンですが、強敵が出現。ピーター少年の親友ハリー・オズボーンの父親ノーマン・オズボーン氏の別の人格が扮するグリーン・ゴブリンです。ハイテクな空飛ぶ乗り物を乗り回す悪者です。というか、あの乗り物はいつの間にあそこまで機能性アップしたのでしょうか?すごい技術進歩があったのでしょうか?それにしてもグリーン・ゴブリンの口を見たら中で人間の口が動いてるのが見えるのにはビックリ!演じるウィレアム・デフォーももう凄まじいです。それで、空中の動きはスパイダーマンもゴブリンもすばやくてカッコイイのだが、接近戦闘は異様にチープ。特撮ヒーローショーみたいなノリです。さらに、カースティン演じるメアリージェーンがバルコニーから落ちそうになるシーンもセットが安っぽい!というか、全体的に金かかってるのか、安っぽいのか良くわからないあたりが面白いです。
そんなわけで、スパイダーマンとゴブリンの戦いは続くのですが、よく考えると彼らかなり私欲で戦ってます。他のことあまり考えてなさそう。それに、自らの正体をバラしたいのかバラしたくないのか不明だったり。メアリージェーンとのマスク剥がしてのキスシーンなんて、全部剥がしゃ良いのに。剥がさないのが魅力ですが・・・。というか、あのキスは結構やりにやりずらそうかも。まぁでも、お互い以外は一応正体バレずに運命の最終決戦へ。橋の下での空中戦から、接近戦へ突入。スパイダーマンの衣装もボロボロに破けます。でも、あの衣装は生地が良いのか悪いのかイマイチわからないのですが・・・。お互い格闘し合い、ゴブリンは間抜けなやられ方で死亡です。戦いの後、身近な関係から色々ごたごたやってますが、最後、スパイダーマンがニューヨークの街をいつもの勢いで飛び回る爽快なラストでおしまい。あの動き、本当にたまりません。ちなみに、エンドクレジットも蜘蛛の巣張ってあったり工夫されてて良さげでした。
ダラダラと書いてしまいましたが、何だかんだ言いつつ面白いんですよ、これ。ストーリーは決して面白いワケではないが、数あるクソ映画に比べたら全然普通のストーリーなんです。その中で、B級要素炸裂。さらに、スパイダーマンの動きがやっぱりカッコイイのです。結構魅了されて、単純に満喫したらあっという間の2時間でした。サム・ライミは最近らしくないような映画(ケビン・コスナー主演の野球ものとか。題名は控えます。)も撮ってましたが、彼の色がかなり強いです。でも、続編は別に作らなくても良いけどなぁ・・・。こんだけ楽しませてもらったんだから、せっかくだし一発ノリで終わりにしちゃいましょうよ。噂にあるシュワルツェネッガーが悪役出演とか勘弁してください。デフォー様のイカれぶりには及びませんから!あ、でもサム・ライミのことだから『キャプテンスーパーマーケット』みたいにいきなり路線変更したり・・・やりかねないな。
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