[コメント] ROCKERS(2003/日)
Heat Wave! 自ら好んで戯画的キャラクタを演じ続けるエンターテナー陣内孝則が演出をすれば映画も当然こうなる。テンポと色彩感覚の良さ、人物の出し入れの巧さで予測を遥かに上回る快作となった。
玉木宏は今、同じ『ウォーターボーイズ』で映画デビューしたツマブキサトシと並ぶ、日本で一番輝いているイイ男の一人と思っていたが、こんないい役貰って見事に演じきっちまったら、人気出過ぎて、クボヅカやサカグチみたく調子乗って駄目になっちまうんじゃないか、とそれだけが心配だ。
ROCK’N ROLL GYPSIESなるグループが吹き替える劇中音楽は、シンプルなからどれも良好。日本人がやると最悪にダサくなるメリケン産ロカビリーを巧く回避してMODS的なキレとセンスの良さを感じる。ギターの音もモロ好みだ。
(と思って検索してみたら、なんとルースターズの後身でしたか。格好良くて当たり前ですね!)
(さてライブ以外のシーンで俺が一番しびれたのは、ジンとタニが向かい合うツケメン屋のシーンである。「なんで!」と叫んだ後に続ける言葉が、「もっと早く言ってくれなかったんだ!」じゃなくて「もっと早く気付かなかったんだ!」だったところに、陣内の心根の美しさを感じた。)
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