あの北村龍平がメガホンをとり、ゴジラ５０周年記念作品と銘打った本作！ 何と言っても宣伝文句は「これで最後！だからＦｉｎａｌ　Ｗａｒｓ！」

さてさて、ではまずは本作のストーリーを追って行きますかい！

時は２０××年。核実験とか戦争とかやりすぎた人類のせいで、世界中で怪獣が蘇ってしまった！

えらいこっちゃ！と思った人類は人類同士の争いをやめ、地球防衛軍を組織。

また、卓越した身体能力をもつミュータントが確認され、彼らを中心に、対怪獣部隊、Ｍ機関を設立！

轟天とか空中戦艦とか開発して、怪獣たちと戦っております。

地球防衛軍最大の敵は、１９５４年に東京に上陸して以来、幾度となく人類を破滅の危機に追いやった、怪獣の王、その名は・・・！

っつって、オープニングクレジットね。これには鳥肌立ったよう！ゴジラ史上屈指のオープニングだよ！身震いしたし！！

２００４年のゴジラと轟天の戦いで、ゴジラは南極の氷の中に封じ込めることに成功したってーわけで、ゴジラは氷の中です。

んで、時は２０××年に戻って、そこで未知の生物の化石が発見される。調査のために国連から派遣された科学者は、モデル体型の美脚のねーちゃんだわさ。やっほーい！

んでもって、大御所宝田明さんは胡散臭い国連総長で、水野真紀さんはこれまたどっきり美脚なワケね。

んで、小美人がテレパシーで、主人公のミュータント松岡昌宏、美脚科学者菊川怜と学者佐原健二に、その化石がガイガンっつー怪獣であることを教える。モスラの存在をアピールね。

そうこうしとるうちに、なんと世界中で怪獣たちが同時多発！ニューヨークのラドンは面白かったし、シドニーのエメゴシなんかはよくぞあすこまで再現したなぁっつー感じ。あぁっ！ミニラも出た！泉谷しげるさんのとこにミニラがぁ！コイツが話の核になんなきゃいいなぁ。

防衛軍が戦いつつ、いいところで突然怪獣たちが消滅！

Ｘ星人の登場です！

例によって最初は友好的なＸ星人。でも、宝田明国連総長がまばたきをしないことから、主人公たちは総長がＸ星人とすりかわっとることに気づく！それでグラサンかけてたのか？！

Ｘ星人は例によって怪獣を使って、地球に総攻撃を開始！

轟天のドン・フライ艦長は、南極にゴジラを起こしに行くことを決意。

最後の希望ゴジラ。時のゆりかごに託す。って、ゴジラは地球の最後の希望かいっ！！

ドン・フライ艦長に復活させてもらったゴジラは、Ｘ星人操る怪獣たちを倒しまくる！

特にエメゴジを瞬殺することなんかは最高に気持ちいいぞ！マグロ食ってるやつぁダーメだよ。

途中ミニラが巨大化する等のハプニングを経て、轟天とゴジラは東京に到着！

Ｘ星人と最終決戦だぁ！

轟天はＵＦＯに突撃！

ゴジラはＸ星人操る、モンスターＸと対決！

ガイガンとモスラも戦ってたけど、なんか相打ちみたい。印象薄いなぁ。

なんか主人公が覚醒したり格闘したりなんたりウダウダして、見事主人公たちはＸ星人を撃破！今回は殺人音波は使わなくて済みました。

すると今度はモンスターＸが変身を始める。

これは！キングギドラか？いや４本足みたい。どうやらカイザーギドラというらしい。

大して苦戦せずに、ゴジラがカイザーギドラを撃破！なんか物足りない戦いだなぁ。

ギドラをやっつけて、今度は轟天に向かうゴジラ！満身創痍の轟天ピンチ！

とその時！ゴジラに立ち向かう一つの影が・・・・・・・。

・・・？！

・・・？！

・・・？！

ミニラだぁぁぁぁぁぁあいたたたたた！

ゴジラに向かって、轟天をかばうポーズ！

ゴジラは人類を許さないんだとか言ってた泉谷さんも、「ゴジラ、もういいだろ」のヒトコト。

そして去ってゆくゴジラ。

世界はミニラに救われた！！！マジか！！！！正気か！！！！うっそーーーーん！！！！

美脚菊川がヒトコト「全て終わったのね」

ミュータント松岡（マンハッタンのマスター）がヒトコト「いや、始まったんだ」

なにが始まったのさーーー？わけわからん。

夕日を背に咆哮するゴジラ！どうも満足げにスタッフロール。

・・・。

なんなんだこの映画は？さっぱりわからなかった僕は、続けてもう１度見ました。

そこで考えたことを以下に書いていきます。 ゴジラ５０年の歴史は、実に起伏豊かなものがありました。 水爆大怪獣として生まれ、いつしか宇宙怪獣から地球を守ったり、子供の味方になったり、シェーしたり、喋ったり、破壊神になったり、怨霊になったり、大変でした。

そう、ゴジラ５０年の歴史は、実に「何でもあり」だったのです。

去年『東京ＳＯＳ』のコメントで書いた通り、ゴジラシリーズは去年で完結したと思っています。いわば本作は「総まとめ！」

なんでもありの５０年間を、２時間に凝縮して、実になんでもアリでやっちゃったんです。やっちゃったんです。それはそれでいーじゃねーか。だって色んなゴジラがいたんだから。

んで、結論。

僕は驚きの結論に至りました。

ゴジラ５０年が、こんな結論に至るとは、夢にも思っておりませんでした。

さぁみなさん、いまこそ声高に叫びましょう！

あのセリフを、みんなで叫びましょう！

せーのっ！

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「ゴジラは俺たちの中にいるんだーーーーーーーーーー（泣）！！！！！！！！！！」

まさか悪名高いこのセリフが結論になろうとは・・・。

それぞれの時代に、それぞれのゴジラがいたんです。

みなさん１人１人の中に、こうあってほしいと願う、それぞれのゴジラがいるんじゃないですか？

僕はもちろん『第１作』『大怪獣総攻撃』のゴジラです。

人によれば、もしかしたら子供の味方だったゴジラかも知れないし、破壊神ゴジラかも知れません。

だって、５０年の年月が、それだけのふくらみを持つキャラクターにしてしまったのだもん。今更どうしようもねーよ。

「ゴジラは俺たちの中にいる」

そして幕を閉じましょう。

マジで泣けてくるね。だってゴジラ大好きなんだもん。

ありがとうゴジラ！！俺はキミが大好きだ！バイバイ！

バイバーーーイ！！！

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐１２月１４日追記‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

尊敬する荒馬大介様のレヴューをよんで、自分のレヴューの重大な間違いに気づいた。 ありがとうございます。

ゴジラ（とミニラ）が最後に向かった先にあったものは、 夕日ではなく朝日だったのだ！！！

ガビーーーーン！！！！！

これは僕が思うに、かなり大きな間違いである。

ゴジラが朝日に向かっていくというラストは、 確かに、未来への希望の暗示だと読み取れる。

そして、多くの観客にそれが伝わったのではないかと思う。

但し、僕は公開初日に二度も本作を鑑賞したのにもかかわらず、 話の前後関係から、明らかにそれが朝日であるにもかかわらず、 夕日だと思い込んでしまっていたところに、 本作を鑑賞する上での僕自身の感傷の証明があったのだ。（クダラナイギャグヲスミマセン）

僕の中に、「これが最後だ」という想いが強すぎたのだ。

『大怪獣総攻撃』で、ゴジラという素材が持つ限界性を誰もが少しは感じたのではないだろうか？ その後の機龍２作品の成功があって、 シリーズとしてのゴジラは、僕の中で完結してしまっていた。

そういった背景から、 「今回で最後。永遠のお別れだ」 という想いが、僕の中で大きくなりすぎてしまっていたのだ。

未来への希望を感じさせるはずのラストの朝日も、 僕には夕日にしか見えなかった。 そのシーンは、永遠の別れのシーン以外の何物でもなかった。

僕は本作を沢山のヒトに、「見れ！」と（方言で）薦めている。 ５０年の歴史を締めくくる大傑作だと思っている。

俺の好きなゴジラは、やっぱこうじゃない。 でも、俺が育ったゴジラではある。 昭和の福田ゴジラもビデオで見ながら育ったのだ。 好きか嫌いかといわれたら、どう考えても好きなのだ。

☆５であり、☆１な本作だ。

んで、やっぱり結論は、

「ゴジラは俺たちの中にいる」

なのでした。