単純に「面白かった」と口走れた。

予定調和な物語と浅い人物描写は相変わらずだが、エピソード1と2で失われていた、このシリーズの肝ともいえる「アトラクション性」がようやく戻ってきた。と思う。

ただただ平坦にライトセーバー振り回したりドロイドが一律に吹っ飛んだりしていた前作前々作に比べると、格段にバトルシーンが面白くなっている。地形を活かした多彩なアクション＆めっきりバリエーションが豊かになったメカの数々（それも、さりげなくエピ4以降に繋げる努力がされていて嬉しい）。これだ、このワクワク感なのだ、欲しかったのは。これなら目をつぶれる。ストーリーにも、人物描写にも。これならわかる。「CGが発達した今だからこそできることがある」というルーカスの言葉の意味が。

そして、今回も結構笑わせていただいた↓

いきなり可哀想なクリストファー・リー。（「かませ犬」という言葉が頭をよぎる…）

実はタコだったR2-D2（墨吐いたぞ、墨！どうりであの造型…）。

寝心地悪そうなパドメのジャラジャラ付きネグリジェ（妊婦が身体冷やしてるんじゃねーぞ！！）。

マシンより足が速いイグアナ大活躍（オビ=ワンとええコンビじゃった）。

やっぱり弱いその他大勢のジェダイ（あんなんで何故今まで駆逐されなかったのか不思議だ）。

チューイによじ登るヨーダ爺（それにしても、エピ3で勇敢だったチューイが、なぜ4ではあんなヘタレに？彼の傷心の旅路とハン=ソロとの出会いのエピソードを是非外伝として映画化して欲しい）。

そして忘れちゃいけない「奥目のパルパル」vs「出目のヨダヨダ」の回春じじいドッグファイト…

いやあ、腹いっぱいになり申した。

しかし今振り返ってみると、『ジェダイの復讐』でルークがレイアに母の記憶について尋ねるシーンがあるんだけど（「どんな人だった？」「優しくて、でも悲しげで…」みたいな）、あれって実母のこと話してるつもりで、実は養母の記憶だったんだなあ。うわあ、気の毒だ。それに、あの後ユアン・マクレガーがアレック・ギネスと化すまで、細々と死人と交信して暇をつぶしてたと思うと、結構切ない余生ですなあ。

そんなわけで、相変わらずツッコミ始めるときりがなくなる作品なのでありました。

あ、でも最後にこれだけは。

アナキン＆パドメの若夫婦！予知夢で騒ぐ前に「た○ごクラブ」「P○e-mo」毎月買って100回読め。妊婦にあんなストレスとショックを間断なく与え続けてただで済むわけねーだろーがアホゥ。