コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 夕陽のガンマン(1965/伊=スペイン)

これは決定的にリー・ヴァン・クリーフの映画。登場シーンから、その面構え、視線の演技、銃に対するフェティシズム、物語の基盤となる過去の記憶、どれをとってもクリーフがこの映画を支えている。
ゑぎ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 クリント・イーストウッドも登場から続く決闘シーンで見事なファニングを披露したりして、そりゃ見せ場はあるのだが、映画全体を通じてクリーフの存在感には及ばない。存在感の順序をあえてつければ、クリーフ、ジャン・マリア・ボロンテ、イーストウッドの順になる。

 懐中時計の小道具としての使い方やボロンテがタバコを吸うシーンの虚ろな表情は良いと思うが、クリーフの過去に関してボロンテも拘っているというのは、少々ご都合主義的か。また、イーストウッドがボロンテ一味の仲間になってから、エルパソの銀行襲撃までの展開は判りづらい。

 『荒野の用心棒』に比べると製作費が増し、美術装置はとても豪華。また、画面の沢ややかさが格段に向上している。ま、セルジオ・レオーネは突っ込みを入れられる部分を必ず残す人なので、とやかく言いたくなる部分はあるのだが、とっても面白い映画なのは確か。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (13 人)3819695[*] 甘崎庵[*] 緑雨[*] 山本美容室[*] ナム太郎[*] ぽんしゅう[*] 24[*] ざいあす[*] Happy[*] もっこす たかやまひろふみ[*] べーたん[*] sawa:38[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。