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[コメント] しゃべれども しゃべれども(2007/日)

不器用な人間同士が心を交わし合う物語、って好きだなあ。自分の不器用さを自覚していて、それでいながら人と関わろうとする人間って、人間として魅力的な気がする。
イライザー7

落語教室の人たちは、最初は自分の話し方の不器用さをどうにかしようとして集まってくるわけだけれど、それは当然「話し方」だけの問題ではなく、人とのつきあい方が不器用だって気づくわけで。そしてなんとか人と関わろうとする。

話し方を上手にするって言うと、意識が「自分」に向かいがち。でもこの映画では、人と関わることは相手を大切にすることなんだということを忘れない。

男の子がいじめっ子に向かって言う言葉。「笑ってくれてうれしかった。」これって、意識が「自分」じゃなくて「相手」に向かってる。そこがなんか気持ちいい。

考えてみると、題材が落語じゃなくても良かった気がする。落語以外の何が適当か、っていっても思いつかないけど。必ずしも落語の部分が魅力的だったわけでもないなあ。あ、国分くんの火焔太鼓には努力賞をあげたいですが。

東京の下町の風景が、へんに情緒過多に流れないでしかも綺麗なのがいい感じです。

最後の、とってつけたような恋愛話にはどうにも違和感が残るが。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)IN4MATION[*] おーい粗茶[*] 林田乃丞[*] tkcrows[*] Master[*] 水那岐[*]

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