★4 | バグダッド・カフェ(1988/独) | アメリカの砂漠なのに時空を超えた「不可能な場所」みたいなどころで起こる人生。その密度が気持ちいいです。テレビシリーズのサーカス座長やゴダールの『軽蔑』にでてたジャック・パランスも、またその過去のキャラで時空を狂わしていて、良いです。 | [投票(1)] |
★5 | あの夏、いちばん静かな海。(1991/日) | 映像だけで物語を語る、っていう映画の基本を鮮やかなラブストーリーにした傑作。北野武という監督が、見る人の「眼」を信頼しているのが伝わってきて、涙が出そうになる。防波堤から自転車が落ちるとこ、大好き。 | [投票(7)] |
★4 | ミステリー・トレイン(1989/米) | 汽車が走り抜ける緑のくぼみは、どこ?すごいきれい。で、どこかに行きたくなる。日本語の音声がとても自然に南部の雑踏に紛れていて、よかった。町を歩いていて、顔に吹き付けるその熱風まで感じられるようなフイルム。長瀬も工藤も、すごくいい感じ。 | [投票(1)] |
★3 | ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米) | じつは、これが普通に面白い映画なのではないか、と思っている。週末とかに、ひとりでぽつんと見に行って、ふーん、俺も旅にでるかなー、なんて気分になって帰ってきて寝る、なんてのにちょうど良い。マイアミは私が言ったときも冷夏だった。 | [投票(5)] |
★5 | ソナチネ(1993/日) | 現在のところ、私にとっては北野武監督の最高作。最初の1フレームから最後の1フレームまで美しい意志が漲っている。画の構図と編集のタイミングへの美意識は、頭がくらくらするほど。エレベータのなかで、ってのは、世界初? | [投票(1)] |
★3 | グラン・ブルー(1988/仏) | 浅瀬の透明なエメラルドグリーン、深海の黒にちかいダークブルーなどなど、海のさまざまな色合いが出てきて、きれいだった。ジャン・レノがスパゲティを食べるシーンも好き。母親に逆らえないのに、マザコンにはならないイタリアの男のありかたがよく感じられた。 | [投票] |
★5 | 2001年宇宙の旅(1968/米=英) | 中学生の時に映画館で観て、あまりの出来事に立てなくなり、もう一度そのまま観て、それでもすべては理解できないけどこれは何か大変なことなんだ、と思いつつ帰り道に財布を落とした。それいらい、50回以上は観てます。 | [投票(7)] |
★5 | ベルリン・天使の詩(1987/独=仏) | いろいろあるけど、図書館の階段の手すりにとまっている天使が、老人(だったかな?)を首を傾げてのぞき込む様子に、思わず涙がでそうになった。理由はわからない。人を心配しながら、天使自身も寂しそうだったからかなあ。 | [投票(4)] |
★3 | ラストエンペラー(1987/英=中国=伊) | その壮大な映像で、紫禁城をとらえ、そのあと平民化した皇帝を、ドキュメンタリーぽく捉えたカメラは、好きだったけど、ベルトリッチは、なんでこの映画を撮ろうとおもったのかな。その動機が、ぜんぜん共感できない。 | [投票(1)] |