「深淵系」(いし)の映画ファンのコメント
ゑぎのコメント |
バグダッド・カフェ(1988/独) | これみよがしの映像で可愛くない。云うなれば、『第三の男』や『エデンの東』級の嫌らしい画面。 [review] | [投票(5)] | |
ミステリー・トレイン(1989/米) | 「西部劇」という科白が出て、次のカットが床屋。この絶妙な呼吸。足でライターを扱い煙草に火を付けるという映画史を馬鹿にしたような所作の演出。このシーンだけで工藤夕貴は22世紀の映画ファンから神格化されているだろう。ちょっと計算見え見えだが、ジャームッシュは頭がいい。 | [投票] | |
ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984/独=米) | 切り返しがいつでるか、と思いながら見ていたのだが、最後まで切り返しなし。そこがまたいい。このすれ違いが大好きだ。 | [投票(4)] | |
ソナチネ(1993/日) | 正真正銘の傑作。やっぱり北野演出の現時点での最高作はこれだろう。静と動をこれだけ際だたせて描いた映画は世界映画史上でも希ではないか。 [review] | [投票(1)] | |
ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990/米) | どうしてこうも映画的刺激がないのか。 [review] | [投票(2)] | |
ベルリン・天使の詩(1987/独=仏) | 冒頭のアパートのシーケンスは、何度見ても涙しそうになる。「子供が子供だったころ..」というピータ・ハントケの詩にまた胸が締め付けられそうな切なさを感じる。ここには、あらゆる部分でハッとする驚きが詰まっている。映画はこういう風に日常を切り取らなければならない。こういう風に驚きを定着させなければならない。 | [投票(5)] | |
さらば、わが愛 覇王別姫(1993/香港) | 非常にケレン味に溢れた演出。導入部から絶対の安心感だ。特に子供時代は素晴らしい。しかし、どうしてこんなにハリウッド映画みたい、なのだろう。ステディ・カムを多用しているからか?この映画のレベルなら、スピルバーグは作れないとしても、ロン・ハワードなら作れるだろう、と思ってしまう。 | [投票(2)] | |
ラストエンペラー(1987/英=中国=伊) | 現在考えうる最高の画面だ。勿論手放しで喜んでしまっているのではない。しかし、どんなに文句をつけようとこの演出力の前ではひれ伏してしまう。真に奇蹟的だ。断じてベルトルッチの失敗作ではない。こんなに魅力的な可愛らしい映画は無い。破綻なんて取るに足りない。 | [投票(8)] | |
ダウン・バイ・ロー(1986/独=米) | 私にとっても、目下のところジャームッシュの中で最も愛すべき作品がこれ。あの美しく滑やかな幸福感溢れるダンス・シーンだけで全てを赦してしまう。 [review] | [投票(3)] |