「ヌーヴェルヴァーグとヌーヴェル・ヌーヴェル・ヴァーグ」(tredair)の映画ファンのコメント
赤い戦車のコメント |
ドリーマーズ(2003/伊=仏=英=米) | ベルトルッチの映画へのオマージュ。ジミヘンの「Third Stone from the Sun」を使ったオープニングの鮮やかさには引き込まれるが、その後人生舐め切った姉弟の話が延々続けられるので飽きてくる。 | [投票] | |
ラ・ジュテ(1962/仏) | どんな映像であれ我々が観た瞬間に記憶と化すのだし、意識下で細分化していけば限りなく静止画に近づく。また、どのような形で繋げられるにせよ、各カット間で断絶が生じるのは必然である。故に本作もまた「映画」の一つであることに変わりはない。 | [投票(1)] | |
勝手にしやがれ(1959/仏) | ヌーヴェルヴァーグというのはそもそも肩肘張って観るような映画ではない。「映画史を変えた!」などという触れ込みを念頭において観るから面倒くさいことになる。可愛らしい「すれ違い」の映画。 [review] | [投票(3)] | |
大人は判ってくれない(1959/仏) | 若書きの作品。トリュフォーにしては映像が固い。しかしところどころに冴えたシーンがあり才能を感じさせる。 | [投票] | |
シベールの日曜日(1962/仏) | たまに12歳とは思えん言い回しがあって違和感を覚える(可愛いけど)。アンリ・ドカエのカメラは文句なしに凄い。 | [投票] | |
獅子座(1959/仏) | 一文無しになってひたすら街を彷徨い、観光客やバカンスを楽しむ人々を眺めつつただただ歩く。座り込む。寝る。こういう無為な時間の豊かさこそ映画なのだ。しかもショットに仄かに香る官能性がまた素晴らしい。川辺に座る主人公の後ろで影から出てくる遊覧船の艶めかしさ!食べ物を巡るサスペンスやカフェの机を寝床にしたり壊れた靴を直したりといった喜劇性も充実。さすがロメール、処女作にして既に傑作だ。 | [投票] | |
シェルブールの雨傘(1964/仏) | 原色を巧みに使った60年代らしい色彩感覚の極致。美術と照明の達成度も素晴らしい。『プレイタイム』にも通じる平等さ。 | [投票] | |
セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974/仏) | この長さをどう捉えるかによって評価が変わると思う。目的が明確になる後半は楽しいが、前半がちょっとつらい。 | [投票] | |
ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏) | サイレント映画をきちんと研究し、継承した者にしか撮り得ない画面が続く。内容は青臭いが照明の感覚は既にして別格だ。カラックスのずばぬけた才能に震え上がる。 | [投票] | |
死刑台のエレベーター(1957/仏) | サスペンスとしてはたるいが、マイルス・デイヴィスとジャンヌ・モローのおかげで体裁を保っている。 | [投票] |