★5 | 抑制された日常演出の隙間から、滲み出すように時折り表れる意思を抑圧された者たちの心情。悲嘆であれ、諦観であれ、居直りであれその思いは爆発することはない。行き場をなくした怒りは、きっと地の底に溜め込まれたマグマのように心の中で蠢き続けているのだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★4 | 降る雪の切なさと空襲後を示すセットの驚き、力の入った美術が素晴らしい。しかしそれにも増して本作は台詞の映画だ。淡々とした色調を転覆させるラストの一言の強烈さ。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★5 | 「君はもう若くない。美しくもない」やっと立ち位置が自然な、老女へと至る女を演じてくれた吉永を軸に、一つの家庭が戦争の中、温かい目を持って見つめられる。 [review] (水那岐) | [投票(9)] |
★4 | 母べえも子供たちも困難な状況に屈することなくよく耐えた。その支えは信ずる父べえの真直ぐな生き様であり、父べえが日常的に培ってきた周辺からの厚い信頼だった。彼のような多くの逸材が戦中に尊い命を奪われたことだろう。 (RED DANCER) | [投票] |
★4 | 日本国憲法第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
[review] (TM(H19.1加入)) | [投票] |
★4 | 戦争を見せる映画ではない。戦争を感じさせる映画。これからは、私たちが、戦争を語る側になるのだと知らされる。 [review] (のぶれば) | [投票(1)] |