★4 | 夢遊病者のような虚ろさに支配された男と女。心の氷解の兆しが無意識の行為として日常に顔を出し、日常を打開せんがための意志を秘めた行動は互いの反発を生む。想像を絶する事態に見舞われた男と女が繰り返す葛藤と不器用な脱出の予感が、何故か共感を呼び起こす。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★3 | やりたいこと、表現したいことはよく分かる。ただ、同じ手法を用いてもっと巧い作家や映画はたくさんある。あと、エンドロールの歌がひどい。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 映画的にはかなり面白い映画ではあるものの、ファンを選ぶ映画であるのも事実だ。最初と最後のインタビュー以外ではまったく全篇せりふがないのだ。もちろん字幕なんかは出てこない。観客は目を凝らして画面をただつくねんと追うばかり。
[review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | シネマヴェリテ的手法に於いてカサヴェテスの豊穣に、反復のエクリチュールに於いてカウリスマキの巧緻には及ばない。がともかく、愛の萌芽に向けての全篇を牽引するサスペンスフルな緊張は傑出している。あとロケ選定も完璧だった。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | この確信犯である実験映画は、策に溺れすぎた感はあるものの「皮肉」なことにその緊張感は突き抜けている。ヒトの感情の「芽」というミクロな瞬間を描かんが為の大胆な手法に驚愕するも、最後の最後監督自身の唄で脱力した。 [review] (sawa:38) | [投票] |