★5 | 体で感じる空間と時間、頭で感じる現実と空想、そして心で感じる生と死、これらの題材を絶妙活綿密な軸で紡ぐ演出は、一筋縄で語るには惜しい作品。「気」を促す伝説を描く出演陣の豪快な演技にも、協調性を放った鋭い光を感じる。面白くて憎い邦画でした。 (かっきー) | [投票] |
★5 | 微妙に個性のずれた主演四人の違和感が全編を引きずり、それに間断のない効果音がかぶり、恐怖が継続していく。『CURE キュア』はこの映画の申し子と断定したい。レコードまで共通している。そして、どちらの映画も絶品です。
[review] (いくけん) | [投票(7)] |
★4 | 時間と空間を超越しても物語が繋がることは清順とソダーバーグが証明するところ。 [review] (鏡) | [投票(1)] |
★3 | わたしはワイルドでありながら声と話し方が可愛らしい原田芳雄とトボケた中に人柄や不安まで表現する藤田敏八の二人があってこその映画だと思うんですよ。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |
★5 | 清順の内在に根差したらしき処から降って涌いたかの如くに確固たる認識で高等遊民を描いた昭和モダニズム世界が現出した点。それが、その技法上の破綻した個性と融合し模倣を許さぬ幽幻に到達した点。孤高の男の追随不可能な映画。 (けにろん) | [投票(3)] |
★5 | 縁日の覗きからくりや葬式の走馬灯のように観る度に足下が不安になってしまう美しさ。 (かるめら) | [投票(1)] |
★5 | 「なんでも腐り掛けがいちばん旨いんだよ」。黒い泥と辛い潮が滲むような悪い夢。退屈と不安と苛立ちと焦燥。 (鷂) | [投票(2)] |
★5 | 行ってしまうと引き返せない、片道切符の「内田百鬼園的且つ梶井基次郎的な世界」に背中ゾクゾク。大谷直子の白い肌にソワソワ。紛れもない傑作であり、繰り返される引用が単なる引用以上の魅力を放つ希有な例だと思う。 (立秋) | [投票(4)] |
★5 | ひとが切り通しを抜けるたびに、時空の裂け目から存在のあやうさが露出していく。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(8)] |
★5 | 色彩豊かで幻想的 話を追うより感覚に訴える作品。大楠道代さんのファッションが素晴らしい。日本にこんな女優さんがいたのかと感心した。 (ルクレ) | [投票] |
★5 | 自分がどこにいるのか、誰なのか、何もわからなくなった。自我を完全にもっていかれてしまいました。ホント、劇場で観れてよかった!映画にはしっかりしたストーリーなど、不要なんだね。 (kazya-f) | [投票(2)] |
★4 | 盲人を聖人扱いせずに描けるってだけでも凄い。今観てもその色彩感覚やナンセンスな笑いに斬新さを感じるのに、これが20年以上前の作品とは。恐るべし、清順。 (鵜 白 舞) | [投票] |