★4 | これも成瀬巳喜男らしく広げたプロットを全て広げっぱなしで閉じてしまい、問題が何も解決されない映画なのだが不思議と幸福感がある。中盤からはずっとニヤケっぱなしで見てしまった。まず、高峰秀子がどのシーンもとても可愛いので嬉しくなるが、ただ、本作の肝は母親役の浦辺粂子だ。彼女があの奇跡的な稲妻のカットを導く。 [review] (ゑぎ) | [投票(8)] |
★5 | 「ダメ人間」群像を見るが如し。が、深刻な状況にも拘らず一種のユーモアを感じる。高峰秀子が相変わらず良い。根上と香川の兄妹も成瀬作品にしては珍しい清々しさだ。 (丹下左膳) | [投票(1)] |
★3 | 「浮雲」の由紀子はやはり特別でこの「稲妻」の登場人物たちが普通だと思う。その普通の人々の男、特に女を活写した林芙美子ワールドを成瀬の力で的確に赤裸々に画面に表出させた、といったところか。 (KEI) | [投票] |
★4 | 下町も、血の複雑な兄弟関係も縁のない世界だが、いつの間にか高峰秀子や浦辺粂子と同じような目線で世界を見ていることに気づく。 [review] (G31) | [投票(2)] |
★4 | 三浦光子の次女を筆頭に、よく泣く姉妹だ。 (Yasu) | [投票] |
★4 | 高峰秀子と浦辺粂子に尽きるが、村田知栄子、小沢栄の憎憎しさ、根上淳、香川京子の清涼剤的役割も貴重。['03.5.30京都文化博物館] (直人) | [投票(1)] |
★5 | 「すぎわいは草の種」とはよく言ったもので、どうしょうもない人間が、次々にどうしょうもない人間じゃない人を仲間に引きずり込むパターンの多さを視覚的にコミカルに描いていて好感度大。適度に配置されたヒーリング効果のある言葉が、どうしょうもない人間の価値を谷底に落とさない効果を果たす。これぞ成瀬マジック。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(4)] |
★5 | 右往左往する女たち。ネチネチまとわりつく男たち。この半分つながりの姉妹たちの生活空間には、母親(浦辺粂子)が撒いた負の磁場が存在するかのようだ。その証拠に、この母親は娘を引き寄せ、あるいはのこのこと何処にでも顔を出しさりげなく存在を主張する。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |