★4 | すっかり所帯じみた嫁を原節子が、時に陰鬱に、時にヒステリックかつコミカルに演じてて意外。珍しく、上手いなぁと思った。清純なおとなしい役より、むしろ、こっちの方が地なのかも。['06.6.6VIDEO] [review] (直人) | [投票(2)] |
★5 | 同じ成瀬巳喜男作品でも原作が岸田国士だとカラッとしていていいね。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票(1)] |
★4 | 単調になりがちな会話劇に繊細な視線と、短くも大胆なエピソードを巧みに挟みこむことで、一気に映画的リズムを確立し物語に引き込んでいく構成と演出が見事。後は心の中でニヤニヤ苦笑しながら、彼らが繰り広げる痴話喧嘩的煩わしさを楽しめば良い。 (ぽんしゅう) | [投票(1)] |
★5 | 成瀬からは多くを学ぶことができる。美術・照明・脚本などあらゆる要素が演出と密接に関わり合っている様。またはその隠れた前衛性。 [review] (赤い戦車) | [投票(2)] |
★4 | 成瀬にしてはかなり巧妙な下町人間劇。セリフがまず面白い。原節子の普通の女性ぶりもなかなかよろしい。雨降って地固まる、のパターンだが、ラストの紙風船の夫婦参戦は俳句の終句のような鮮やかさ。 (セント) | [投票(2)] |
★5 | 断片の集積で小さな世界の混濁と無常を余すことなく描いた脚本が素晴らしいのだが、それでも東宝的微温庶民掌話になりかねぬところを成瀬のニヒリズムが全篇呪縛のように覆い痛烈。結果小粋なラストも輝く。カメラも良く同年の『流れる』とピークを形成。 (けにろん) | [投票(3)] |