★4 | この高峰秀子は本当にむかつく。不細工な上にむかつく。彼女が被る不幸の半分以上は自業自得だとも云いたい。のだけれども、いつの間にかその高峰が愛しくなっているというマジック。『放浪記』と云いながら「放浪記」出版後も描かれることやモノローグの多用も自意識の強いキャラクタの造型に寄与している。 (3819695) | [投票] |
★4 | 加東大介は成瀬巳喜男作品の中で一番オイシイ役をもらったように見える。[ラピュタ阿佐ヶ谷] (Yasu) | [投票(1)] |
★5 | 高峰秀子の仕草は桃井かおりと共通の倦怠感がある。林芙美子の文章を画面に取り入れた手法は、高峰のモノローグを補うだけでなく映画的にも効果的だ。(05・9・09) [review] (山本美容室) | [投票(1)] |
★4 | 映像がピシッと引き締まっているので、貧乏と男で苦労する女の生活が動的で見事だ。高峰の林芙美子にぴったりの演技、驚く。あの、今まで顔に似合わないと思っていた声がドンピシャ。廻りの脇役陣の豪華さも手伝いすばらしい映画を見せてくれる。想像以上。 (セント) | [投票(2)] |
★5 | この地味で辛気臭い話がどうしてここまで面白くなるのかが謎すぎる。とにかく見ていて退屈に感じるところがまったくない。個人的には成瀬のベストの一つ。 [review] (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★5 | 林芙美子がとりついたかのような高峰秀子の演技。伝記映画は数あると思うけれどもこれをしのぐ作品にこれから先お目にかかれるだろうか。成瀬映画の特徴として素晴らしいセットがあるが、これは極めつけの一本。 (ジェリー) | [投票(3)] |
★5 | なげやりな身のこなし、人を小ばかにしたような口調、見ることを拒否したような目。高峰秀子が演ずる林芙美子の倦怠は怖い。人生の放浪がこんな女を生むのだろうか、こんな女に生まれたがゆえに彷徨うのであろうか。生きることの凄みが漂う。 (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★4 | 森光子の舞台版は観た事無いけど、たぶんこちらの方がかなりギスギスしてると思われ。でも高峰秀子扮する林芙美子がひねくれ過ぎで、逆に笑えてくる。そして笑える位にブス。['04.3.31VIDEO] (直人) | [投票(4)] |