★4 | ケン・ローチの不条理(マヌケ)行政もの。まだ撮らんならんのかいと静かに怒っている。 [review] (寒山拾得) | [投票(5)] |
★4 | 主旨主義的観客による過大評価と、作品が叩きつける露骨な主旨の強さに目を曇らされまいとするあまり、却って映画の豊かさを享け損ねた視聴覚主義的観客による過小評価に引き裂かれ続けてきたケン・ローチのフィルモグラフィにあって、これは(少なくとも私にとって)『ケス』に次いで重要重大な映画だ。 [review] (3819695) | [投票(5)] |
★4 | 「わたしはダニエルブレイク(I,Daniel Blake)」という何てことのないタイトルが、観終った後に非常に重く感じました [review] (TM(H19.1加入)) | [投票(1)] |
★4 | なかなかに骨太で硬派な映画。淡々と描く物語にはリアリティがあふれ、こんな現実でいいのかという鮮烈なメッセージが伝わる。 [review] (シーチキン) | [投票(3)] |
★5 | 迷走するシステムの狭間で窒息しかける当たり前の尊厳。声を上げない慣らされた我々にローチは声を上げようと言う。食糧配給所のシーン。彼女がいきなり缶詰を開けて貪り食う。奇矯な行為だが、それを奇矯と感じさせない真実と共感を映画は内包している。 (けにろん) | [投票(8)] |
★4 | 社会のシステム化による殺人は、それが薄まった殺人ゆえに見えにくい。かつてナチスのガス室のようにわかりやすかった社会の殺人は今では年を経るごとにより見えにくくなっている。この映画では、ダニエルの怒りのはけ口を公務員にしたことで薄まって見えにくくなったアイヒマンを可視化する戦略を取ったのだが、それは功を奏したのだろうか? [review] (ロープブレーク) | [投票(2)] |
★4 | 19世紀に始まった資本家と労働者という左右の対立軸は、イデオロギー闘争の終焉とともに希薄化され、21世紀の今、合理性というとりあえずの正論のもと、国家と市民という上下の合意軸を模索して、波間の喫水線のように揺れ動く。血のかよった政策や制度って・・ [review] (ぽんしゅう) | [投票(4)] |