塩田明彦の映画ファンのコメント
風に濡れた女(2016/日) |
70年代的な奇矯行為と内省的な自己陶酔に3本立ての大半の遺棄された作品群に馳せる遣る瀬無い感慨を覚える点で正しくロマンポルノのリブート作だ。ただ、終盤の釣瓶打ちが爆笑を誘発する破壊性を帯びただけに解体・再構築に更に意識的であって欲しかった。 (けにろん) | [投票] | |
欲動を封印した男と、性欲を解放した女が衝突し格闘することで、理性によって封印された物語を、理屈ではなく肉体で復活させる試み。神代辰己の傑作『恋人たちは濡れた』へのオマージュたっぷりに、ロマンポルノの意味と復興の意義を軽やかに示した快作。 [review] (ぽんしゅう) | [投票] |