★4 | 『博士』のセラーズもかくやの千恵蔵2役。特に稀代のピカレスクヒーロー原田甲斐には参った。伊丹演出もここぞとばかりの仰々しきハッタリをかまして絶品。少々クドい諧謔趣味を割り引いてもモダニズムの残滓は余りある。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 『巨人伝』を観て、伊丹万作はドラマの人かと思いこんでいたが、なかなかどうして、コメディでもいけるのね。[パルテノン多摩小ホール] (Yasu) | [投票] |
★3 | 天然ゆえにリミッターの外れた男に出来ないことはなく、内面を持たないために間者にはうってつけだが、話は人を叙述する営みだから無内面には耐え難く、原田甲斐という形で千恵蔵を分離して、ガチガチに作為的な旧劇の芝居をやらせる。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★4 | 原作にはない最後の落ちがいい。千恵蔵 のぶおとこ振りに注目。 (熱田海之) | [投票] |
★4 | つい十数年前までの日本男児好みヒーロー像に連なる蠣太キャラの魅力と、白塗り系千恵蔵十八番キャラの対比が見事で洒脱。 (G31) | [投票(1)] |
★4 | 千恵蔵もすばらしい。きれいなプリントで観たい、無理だけど。 (動物園のクマ) | [投票] |
★3 | 原作と映画、伊達騒動に関する知識と三拍子揃わないとわかりにくい部分がある。単なるラブコメとしても見てもいいけど、それだけだと割と平凡。 (リーダー) | [投票(1)] |
★3 | 按摩のアンコウの件は面白いが、総じてよくあるユーモア映画の失敗作のように移り気で散漫、千恵蔵の造形も魅力が薄い。洒脱なハリウッド文法輸入の歴史的価値を除けば、いま読んでも新しい原作と比較にならない。志賀直哉は喜んだらしいが。 (寒山拾得) | [投票(1)] |
★3 | 伊丹万作という人はビリー・ワイルダーと同じようにシナリオの人だったのかも知れない。現存するプリントが悪くて画面の艶が伝わらないのを割り引いたとしても、構成力には驚嘆するが画面の躍動はイマイチではないか。 [review] (ゑぎ) | [投票] |