★4 | ドライヤーの娯楽作。しかし、それに徹底できない。根が真面目なんだろう。意外や平凡な吸血鬼になっている。しかし、すべて書物に戻るあたり、やはり映画作家である。トーンは、カフカ的でさえある。 (セント) | [投票] |
★4 | 影を使った演出が素晴らしい。オーソン・ウェルズよりずっと早くこれをやっていたんだから凄い。シュールな映像イメージは今観ても全く古びていないし、終盤の舟のシーンは溝口健二ばりの幻想的な美しさで痺れる。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] |
★4 | そうそう、僕にとって吸血鬼はやっぱり白黒なんですよ。当にカラーTVの普及する時代なのにこの映画がTVで始まるとモノトーンな映像が一気に恐さを倍増してくれた。初代の3妖怪+透明人間に色は無意味と感じる。 (かっきー) | [投票] |
★3 | 即物的で感情移入の余地がない会話が世界を孤絶させその異郷感は禍々しさ一歩手前なのだが突き抜け切れない。ジャンルムービーの予断がそうさせるから。棺桶視線による仰角移動の街並みの陳腐や杭打ちの哀れ白骨標本化のトホホや悪漢医師の粉塗れの刑の冗長。 (けにろん) | [投票(1)] |
★4 | この幻想的な吸血鬼映画ですでに、ドライヤーは魂がおりる場面の撮影に成功した。と、とにかく『奇跡』のための映画としか見れない。 (ALPACA) | [投票] |
★3 | 不気味な影や棺の中からの視点、透ける体など魔術的な魅力を放つ。 (ドド) | [投票] |