★0 | ミスター・グッドバーを探して(1977/米) | 1970年代のNY 昼間は誠実なる聾唖学校の教師ダイアン・キートンが孤独の人生に耐えきれず、夜の酒場で真実の愛を夜な夜な求め歩く様をじっとり描き出す。米国の影が観る者の胸にずっしり。孤独な大人達の昼の顔、そして夜の顔。 ....若き日のリチャード・ギアのジゴロぶりが拝めます。 | [投票] |
★0 | ムーラン・ルージュ(2001/豪=米) | モンパルナスで芸術が熱く語られていた古き良き芸術の都19世紀末パリを舞台に、ナイト・クラブ「ムーラン・ルージュ」に貧しき文学青年クリスチャンユアン・マクレガーが身分を偽り、友人画家(!)ロートレックと仲間たちとお忍びで入り込む。そこはまさに夢か、天国か?と思われる程のお楽しみとスパンコール眩しいカンカンの踊り子達がスカートをまくり上げての大狂乱の極楽。 女優志願のクラブの高級娼婦であるサティーンニコール・キッドマンが空中ブランコに乗り「今宵のお相手」を探すが、彼女のハートを射止めたのは金持ち輩ではなく貧乏作家クリスチャンだった... | [投票(1)] |
★0 | カメレオンマン(1983/米) | 激動の米国1920年代、世にも奇妙なゼリグ,ウッディ・アレンという特殊変身人間が発見、マスコミをもにぎわす一大騒動&社会現象に。その特色は世にも希で「周囲の人間に同化してしまう」というまさに「カメレオン」人間。彼の周囲へ同化性質は異常の域を超え、人種、言語、体質、思想..全てに同化してしまうのだ。そこへ精神分析医ユードラ博士ミア・ファローが愛情ある救いの手を差しのべるが...。正味70分程度のドキュメンタリー形式。実在の著名知識人がゼリグを回想して分析してます。未見の方、友人に「これ観たよ面白かった♪」と知ったふりしたら!レッツ!レンタル!! | [投票(1)] |
★0 | マンハッタン殺人ミステリー(1993/米) | 本作品製作当時、大スキャンダル&ミアとの訴訟で仕事(?)がダブルになってた時期に,アレンは「美味しいデザートのような」本作品制作を遂行。当初相手役のミア・ファローを急遽かつてのパートナーダイアン・キートンに変更し,ファンなら感激のかつての名コンビ復活となった。舞台はもちろんNYマンハッタン、高級マンションに暮らす、結婚生活20年でそろそろ倦怠期を迎え始めた夫婦が普段お付き合いのない隣人老夫婦に「お茶でも?」と招かれる..。 その翌日になんと昨日まで元気そうだった夫人が心臓発作であの世へ。どうして?昨日まであんなに元気だったのに?と疑惑は深まるばかり。ダイアン演ずるキャロルは大胆不敵にもミステリーの謎解きを始めたが... | [投票(2)] |
★0 | クライング・ゲーム(1992/英) | この映画にあらすじなどない。というか、私はIRAに口止めされてしまいましたので(笑)。フォレスト・ウィティカー演じる黒人英国兵士がIRAの人質としてさらわれる。見張り番はファーガススティーブン・レイがタイム・リミットまで時間を共にするが...「俺の恋人にマルガリータを」や、「カエルとサソリ」のたとえ話が物語を貫く。あなたはカエル?か、それともサソリなのか? 人間の血管をもえぐる真実が...えぐられる。同名タイトル曲「クライング・ゲーム」が魂をえぐる。
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★4 | バーディ(1984/米) | 空を飛びたくて鳥に憧れぞっこんなバーディマシュー・モディーンとそんなバーディの大親友アルニコラス・ケイジはベトナム戦争でそれぞれの傷を負って病院に入院中。繊細なバーディが戦争体験から来るPTSDで苦しんでいるところを、アルと久しぶりに再会。かつての大親友アルはバーディーの心の傷を癒そうと必死になりますが....。 よくあるベトナム戦争の傷跡物語と思いきや、アラン・パーカー監督が独自の視点でさわやかな青春物としても鑑賞できる作品に仕上げてます。 | [投票] |
★4 | 夫たち、妻たち(1992/米) | ミア・ファロー&アレンコンビ記念すべき(?)最終作品 仲良し夫婦ジュディ・デイビスとシドニー・ポラックが突然「別居する」と宣言。動じない当事者2人より動揺するアレン・ミア演じる夫妻であったが.....アレンお得意の「セラピストに語る」形式で夫婦の内面をそれぞれなぞっていく。 公開当時アレンとミアの破局&訴訟による大スキャンダルがシンクロ、二人の私生活が反映されているともいわれて話題になった作品。結果いかなることに。ジュディ・デイビスの名演技が作品を輝かす。 | [投票] |
★4 | ウディ・アレンの重罪と軽罪(1990/米) | 確固たる地位を得た眼科医マーティン・ランドーは愛人アンジェリカ・ヒューストンとの長きに渡る関係を清算したく思う。 一方
資金不足で悩める映画監督アレンは現実への打算と自己の理想の間で苦悩する。重罪は裁かれず、軽罪のみ神の御心に委ねられる...。元コメディアンアレン監督による「神の不在」劇。人生とは...と悩む前にこの映画を観よう! 89年制作の地味な作品だが未だ色あせず。『エド・ウッド』での怪演前のマーティン・ランドーが拝めます。 | [投票(1)] |
★0 | 私の中のもうひとりの私(1988/米) | とあるNYが舞台。 50才を過ぎた哲学科の大学教授ジーナ・ローランズは論文を書くために1年間の休暇と、書斎用のアパートメントを借りる。ふと気付けば空気口を通じて隣りのセラピストの声が気になり始める。そして完璧なキャリアと満足な人生だったはずの日々を静かに振り返る...。 前作『セプテンバー』の傲慢な母親役のオファーを蹴って(ジーナは自分にはこの役には向かないと判断したらしい)再度、アレン監督による熱烈なラブコールに応えて本作品に参加。50才代のキャリアを持つ女性をまさに好演。本当に本当に彼女の内面を愛する男は?彼女の偽善を見抜く作家をジーン・ハックマンがロマンティックに演じる | [投票] |
★0 | ジョンとメリー(1969/米) | 恋人のいない若者にとって週末を誰と過ごすか?とても重要な問題。 偶然なことからジョンダスティン・ホフマンとメリーミア・ファローがNYの酒場で出会い、一夜を共にしてしまう。翌朝、二人はお互いに語り合いながら、言葉の裏に張り付いた「過去」や「自分の姿」を見つめ直す。巧みに回想シーンやら、想像した記憶の映像を盛り込み若い男女の心理を描く。アクションからロマンス作品までこなす職人監督ピーター・イエーツ異色作。 クインシージョーンズの音楽が何とも透明感あふれる空気を作り出して今観ても色あせないボーイ・ミーツ・ガール作品。 | [投票] |
★0 | 草原の輝き(1961/米) | 1920年代の世界恐慌前の米国 牧場主の息子パッドウォーレン・ベイティと貧しい家庭育ちの娘ディニーナタリー・ウッドは同じ高校に通い、相思相愛の仲だった。誰からみてもお似合いの二人。けれどもディニーは彼との関係をプラトニックなものとしてキス止まり。そんな関係に行き詰まったパッドは思わぬ事からディニーを傷つけてしまい...そして時が流れて世界恐慌の中で二人は再会するが...。本作でウォーレン・ベイティ映画デビュー。子役上がりで小娘役だけだったナタリー・ウッドが一気に演技派としても名を挙げるきっかけとなった一品。ワーズワースの詞のフレーズがタイトルともなり観客にとっても忘れがたいものとなった。 | [投票] |
★0 | 危険な年(1983/豪) | スカルノ政権下インドネシアでの激しい内乱をラブロマンスを絡めながら、前線を追う新聞記者とカメラマン達のまさに「危険な年」を描く。
リンダ・ハントがリアルな男性レポーター役でオスカーを受賞。まさに異色のドラマである。 | [投票] |
★0 | 自転車泥棒(1948/伊) | イタリアン・ネオ・リアリズモと呼ばれる作品群の代表作品。 第二次世界大戦敗戦後、名もなきシロウト俳優達が織りなす人間模様と、戦争の傷が痛々しい街の景色。何が飢えから逃れるために生きていく人々の群を作り出したのか?ビットリオ・デ・シーカ監督に映し出されるローマの街は映画タイトルが示すとおりの「事件」ではなく「人間の本質」に迫る「真実」。それが辛くて厳しくて厳しいこの作品に結晶。
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★0 | フェーム(1980/米) | 80年代頭NY名門芸能スクールに明日を夢見る若者が集まる。俳優、歌手、楽器演奏者、それぞれの夢が現実のふるいにかけられる瞬間瞬間が星のように散りばめられ、去る者と残る者が決められる。それら場面を名手アラン・パーカー監督が見事に一本の映画にまとめ上げ、その後のアクターズ・ミュージカル青春映画の手本ともなった作品。 | [投票] |
★0 | 愛と哀しみの旅路(1990/米) | 第二次世界大戦下での日系人強制収容所へ送られるまでの日系二世りりータムリン・トミタと組合活動で結ばれたアメリカ人デニス・クエイドの人種の壁を超えた愛情物語。そして強制収容所へ送られ離ればなれになってからの過酷な日系アメリカ人達の差別と屈辱の運命をあくまで米国白人社会の眼差しから描く。 | [投票] |
★5 | ハリーとトント(1974/米) | 70年初頭米国 定年退職してNYのアパートに一人暮らしのハリーアート・カーニーはトントと呼んでいる猫と暮らしていたが、思わぬ事から息子と娘の住む全米各地を訪れる旅をすることに。 NY、シカゴ、ラスベガス...東から西へ進む、ハリーの道中を『ロッキー』の主題歌で一躍名をあげたビル・コンティの音楽がささやかに花を添える。 なんとアカデミー主演男優賞受賞作品である。 | [投票] |
★0 | 野いちご(1957/スウェーデン) | 孤独な老人医師イサクビクトル・シェーストレームは長年の業績を讃えられ名誉博士号を受ける朝に突然飛行機ではなく車で向かうと決心。息子の嫁イングリッド・チューリンと共に一路目的地へ走らせる。彼の振り返る人生は苦悩と後悔、迫り来る死への恐怖に満ちたものだった。輝かしい授賞式会場へ向かう心は暗かったが、道中思わぬハプニングやらに遭遇。難解で哲学的映画が多いベルイマン作品中では珍しいほど分かりやすいロードムービー。イサクの元婚約者と女学生2役をビビ・アンデルセンが演じ分けている。スウェーデン映画界の重鎮ビクトル・シェーストレーム監督の遺作。各国の映画賞を受けベルイマンの代表作とも言われる一品でもある。
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★0 | エビータ(1996/米) | ブロードウエイ・ミュージカルの大ヒット作で実在したアルゼンチンの伝説的大統領夫人「エバ・ペロン=エビータ」の不遇な生い立ちから、大統領夫人までに成り上がる様を『ダウンタウン物語』のアラン・パーカーが完全ミュージカル映画化。実際に映画化にするのに幾多の監督,主演女優の降板,変更が繰り返され,アルゼンチン側も国民的伝説人物の実話には難色を示すなど、映画化不可能と思われていた矢先、パーカー&マドンナコンビでの制作が決定。マドンナがかつて色目を付けていた?スペイン人男優アントニオ・バンデラスの起用も大変話題を呼んだ。撮影当時妊娠中だったマドンナの大熱演も話題に。劇中主題歌「YOU MUST LOVE ME」アカデミー主題歌賞受賞 | [投票] |
★0 | 妹の恋人(1993/米) | 自動車整備工場で働くベニーエイダン・クインは心の病で情緒不安定な妹ジューンメアリー・スチュワート・マスターソンの世話に明け暮れる日々を過ごしていた。そんな二人だけの生活も限界が見えてきた頃、ベニーのポーカー仲間との大勝負に妹ジューンは参加、その勝負に賭けられたのは、家族のお荷物な映画狂で風変わりなサムジョニー・デップの生活を引き受ける事だったが・・・いかに。それぞれの心の自立を巧みに描いた心憎い一品。『シザー・ハンズ』で個性的な演技を見せたジョニー・デップのさらなる芸達者振りが熱狂的ファンを喜ばす。 | [投票] |
★0 | ケロッグ博士(1994/米) | 舞台は20世紀初頭の米国、かの有名なコーンフレークの代名詞ケロッグ社の創始者ケロッグ博士アンソニー・ホプキンズが提唱する健康とは? その博士の教えにぞっこんな妻エレノアブリジット・フォンダが夫ウィルマシュー・ブロデリックを連れて博士が運営する世にも奇妙な療養施設!に入院して「健康」を手に入れるべく療養に励むが... そこは徹底した菜食主義と、禁欲主義によるスパルタ式健康へ険しい道のりであった....「レスター博士」が「ケロッグ博士」となり観客を肉食から菜食へと導くというお笑い付き。さてこの夫婦が最後に手に入れたものは?! | [投票(3)] |