★2 | マリア(2006/米) | ユダヤ王国、ヘロデ王(サイアラン・ハインズ)治世時代。ナザレの町の少女マリア(ケイシャ・キャッスル・ヒューズ)は家庭の貧しさゆえに素性さえ知らぬ男・ヨセフ(オスカー・アイザック)との結婚を強いられる。最初のうちはヨセフに冷淡に当たっていたマリアだったが、彼女を大きく包むヨセフの愛を知り、彼に深い信頼を寄せるようになっていった。そんなある日、マリアは大天使ガブリエル(アレクサンダー・シディッグ)によって神の子の懐胎を告げられる。果たして彼女は妊娠し、不義密通の結果と隣人には白い目で見られるが、ヨセフが彼女を守ってくれるのだった。だが、「王の中の王」誕生の神託を受け、ヘロデ王は恐怖に怯える。〔100分/カラー/スコープ〕 | [投票] |
★2 | Little DJ 小さな恋の物語(2007/日) | 70年代。ラジオの面白さに目覚め始めた野球少年・太郎(神木隆之介)は、ある日試合中に鼻血を吹いて倒れる。入院した太郎は、病院で相も変らぬクラシックばかりの昼の放送に飽き足らず、「大先生」(原田芳雄)の家に入り込み、そこで壁面を埋め尽くすLPと、充実した放送機材に我を忘れ、思わず憧れのDJ(小林克也)の真似事をしてしまう。それを評価した「大先生」は病院の昼の放送を太郎に任せ、彼は思いかけず人気者になる。そんなところで彼が出会った少女がたまき(福田麻由子)だった。怪我で包帯だらけの彼女を太郎は「ミイラ人間」と呼ぶが、やがて包帯をとった彼女の気さくさと美貌に、心を奪われてしまう太郎だった。〔128分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | チェ・ゲバラ&カストロ(2002/米) | 第2次大戦後、ハバナでは米軍兵士立ち退きを訴える声が溢れていた。その前面に立って熱弁を振るった男がフィデル・カストロ(ビクトル・ウゴ・マルティン)であった。政府に口で抵抗するのみの無力な議員に飽き足らない彼は、バティスタ大統領(トニー・プラナ)のクーデターによりお尋ね者となる。そんな彼に手を差し伸べた女性がナティー(マルガリータ・デ・フランシスコ)であった。資金供与を受けたフィデルは最初の革命運動を起こすが、あっけなく粉砕された。逆境の中でメキシコに渡り、同志を求めたフィデルの前に頼もしい味方、チェ・ゲバラ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が現われる。〔120分/カラー〕 | [投票] |
★2 | 河童 kappa(2006/日) | 三年前の夏。男(谷中敦)は詰まらぬ理由で霧深い山奥にひとり分け入った。そこで彼は雌の河童に出会い、思わず追いかける。そして、トンネルの中の穴にはまり込んでしまう…気づくと、彼は河童に介抱されていた。男は河童の国に迷い込んでしまったのだ。怪我を見てくれたチャック(梅津和時)という河童の言うには、この国では珍しい人間は働かなくとも喰っていけるのだそうだ。男は河童語を学び、彼らと親しく交わった。友人パッグ(小倉一郎)とともに、詩人トック(綾田俊樹)の家を訪れた男は、すっかり彼とうちとける。彼らと交流するうちに、男は河童の国の不思議を次々に知ってゆくのだった。〔72分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | Presents うに煎餅(2007/日) | 羽月(戸田恵梨香)は文具会社勤務のOL。カレシの悟(平岡祐太)は同級生で知り合ったはずが留年を重ね未だ学生…そんなふたりの仲は話題も噛み合わず破局寸前。前向きな羽月は傷心に浸ってなんかいられず、合コンで超イケてる会社員・安田(黄川田将也)をゲットする。長年カレシと食事代はワリカンだった羽月は、見たこともない高級店でオゴってくれる安田に感激、ヴァレンタイン・デイには本命チョコを手渡す。そうはいいながら悟との縁を断ち切れずにいた彼女に、安田は本気で愛を告白してくるのだが…。〔43分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!(2007/日) | 南太平洋に古代ケロンの巨大人型兵器・キルルが現われて船舶が危機に陥るが、「海の妖精」ふたりによって粉砕される。一方、ケロロ軍曹(渡辺久美子)は、飼い主の冬樹(川上とも子)の学友・桃華(池澤春菜)が発見したUMAの子供をめぐり、その秘密を探るべく(?)仲間達とともに南太平洋に旅立った。そこに同行した冬樹の姉・夏美(斎藤千和)は、謎の海洋生物に襲われ、海底へと連れ去られる。彼女を迎えた海底帝国のプリンス・メール(桑島法子)は夏美をプリンセスと呼び、彼女のための城と、彼女の思い出に残る町を一瞬にして創り上げた。あまりのことに途惑う夏美だった…。〔78分/カラー/ヴィスタ〕 | [投票] |
★2 | スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ(2007/日) | 壇ノ浦の合戦から数百年…。平家落人の持ち去った秘宝をめぐり、源氏と平家の残党はあらゆる村で対立していた。そして、砂塵舞う貧乏村のひとつ。落ちぶれて焦りを隠せない平家ギャングのボス・清盛(佐藤浩市)と、冷徹な鉄の規律で源氏ギャングを統率する若き武士(もののふ)・義経(伊勢谷友介)は、この村にこそ発見されるべき落人の金塊を巡って一触即発の状態を保っていた。そんな村に、寡黙な黒尽くめの謎のガンマン(伊藤英明)がふらりと現われる。彼をたちまち取り囲む源平のギャングたちは、互いに我が方の用心棒に抱き込もうと報奨金をつり上げたが…。〔121分/カラー/スコープ・サイズ〕 [more] | [投票] |
★2 | 高校生心中 純愛(1971/日) | 由夫(篠田三郎)は刑事である父が、赤軍派シンパの兄に殺されるという不幸に見舞われた。そんな彼と親しい洋子(関根恵子)は、建設会社社長である両親から、殺人犯の弟と付き合うなといわれる。由夫はというと、学校を辞めてたった一人の肉親である兄の裁判費用を稼ぐと言い出す。地方へ旅立とうとする由夫の乗る列車に、洋子は矢も楯もたまらず乗り込み、初めて自分自身由夫を愛していることに気づくのだった。帰宅しろという由夫だが、洋子の家出も辞さない決意に、兄妹となって働いてくれと答える。下宿を借り、勤め先にもなれてきた二人だったが、ある日東京の刑事が由夫を、洋子誘拐容疑で連れ去る。そして家に連れ戻された洋子は…。〔85分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | 学校の階段(2007/日) | 家の事情で叔母の家に預けられた里美(黒川芽以)は、しっかり者の従姉妹・美冬(北村ひとみ)と同じ高校に転入する。その当日、制服で校舎を走り回る謎の少女達があった。彼女らにぶつかりそうになった里美を前に、転んだ少女・泉(甲斐麻美)は骨折しかけてしまう。彼女らは「階段部」なる部活動の部員だったのだ。生徒会長のちづる(小阪由佳)は、さっそくこの危険な行為を教頭に報告するのだった。学校の癌と呼ばれる階段部に接触した里美は注意を受けるが、翌日、カバンを部員に奪われた里美は廊下を疾走して生徒会に捕まる。それを救ったのは階段部の部長・刈谷(松尾敏伸)であった。〔75分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 樹氷悲歌〈エレジー〉(1971/日) | 蔵王の麓、上ノ山。競馬の騎手になるべく東京に行っていた信一(篠田三郎)は久しぶりに故郷に帰ってきた。幼なじみの女子高生みや(関根恵子)は喜んで彼を迎えるが、彼は騎手の夢を捨てていた。そして女手ひとつで信一を育て、後を継ぐことを期待しながら裏切られた旅館の女将である母(三崎千恵子)は、彼に戻るべき家はないと追い返すのだった。さらにみや、親友である邦夫(小野川公三郎)も騎手になるまで戻るなと発破をかけるが、信一は事故で視力を落としていることを告げる。そんな折、みやの父(伴淳三郎)は娘の恋の相手を知り、自分の出世につながるみやの縁談を自ら握りつぶす。目の手術と騎手への復帰を誓う信一だったが…。〔82分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | 高校生ブルース(1970/日) | ミス百合ヶ丘高校と呼ばれる北原(関根恵子)は、体育の授業中、体調不良で倒れた。だが、その理由が加藤(内田喜郎)とのセックスからの妊娠ゆえであることを、彼女は誰にも言えなかった。一方、ホームルームで生徒達が激しい議論を戦わせていたときも、加藤は知らぬ顔で北原とのコトに到った推移を反芻するのだった。そして北原が妊娠を告げたとき、加藤はいけしゃあしゃあと堕胎をしろと迫り、北原を悲しませた。もっとも罪悪感に苛まれた加藤は、軟派でセックス知識の豊富そうな五十嵐(篠田三郎)に他人事として相談するが、満足する答えは得られない。周りの総てを呪う北原は、密かに理科室から硫酸を持ち帰る…。〔83分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | トランスフォーマー(2007/米) | 遥かな過去。遠い惑星からの来訪者達は、地球侵略のための第一歩として最初の変身(トランスフォーム)を行い、自ら北極にその身を封印した。そして運命の日、軍用ヘリコプターやCDプレイヤー、その他諸々の機械製品に身をやつしていた戦士達は、機械の巨人に変身し一斉に牙を剥いた!その頃、愛車を持ちたくてたまらない青年・サム(シャイア・ラブーフ)は、運命づけられた仲間のように黄色いおんぼろ車を選んだ。「それ」…彼こそは地球侵攻を進める勢力「デストロン」を阻止すべく、彼らを追って地球に潜入した人間の味方たる勢力「サイバトロン」の戦士だったのだ!ふたつの勢力は地球を舞台に激突する!!〔144分/カラー/スコープサイズ〕 | [投票] |
★2 | バックダンサーズ!(2006/日) | 2002年。美羽(平山あや)とよしか(hiro)はクラブで毎夜踊り続けて、見事退学になった。途方に暮れる二人を樹里(長谷部優)がダンスの訓練場になっている倉庫裏に誘う。だが、樹里だけがアイドルとして青田刈りされ、残り二人に巴(ソニン)と愛子(サエコ)が加わって、ここに「バックダンサーズ」は誕生した。4年の月日は流れ、すっかり売れっ子になった樹里だったが、ある日結婚を決意し、引退を宣言した。動揺する四人。そして担当に新人マネージャーの茶野(田中圭)が着任したものの、バックダンサーズの未来はないに等しかった。彼女達の表情も憂いに沈む…。〔117分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | ダメジン(2006/日) | リョウスケ(佐藤隆太)、ヒラジ( 緋田康人)、カホル(温水洋一)の三人組は、楽して腹を膨らます手立てについて日々追求していた。彼らに「猫じじい」(笹野高史)はインドに行けば何とかなると吹き込む。一方、彼らの幼なじみであるチエミ(市川実日子)は恋人が何処かに消えた寂しさを嘆き、トルエンに溺れていたが、その恋人・ササキ(篠井英介)が突然刑務所から出所するのに出くわす。彼はふとした縁から三人組を舎弟にし、一緒に遊びまくるのであった。だが、三人組の前に現われた宇宙人(園子温)は彼らに「インドに行って地球を救え」とのたまう。彼らは無事インドに辿り着けるのであろうか?〔98分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | サイドカーに犬(2007/日) | 薫(ミムラ)の思い出のなかに生きている憧れの女性、ヨーコさん(竹内結子)…彼女は20年前、母(鈴木砂羽)が家出して数日後わが家に突然やって来たのだった。少女だった薫(松本花奈)に「オッス!」と手を上げ、食事を作りに来ただけだからと言う彼女。カッコいいドロップハンドルの自転車に乗り、タバコをスパスパ吸うヨーコさんは、薫にとっては別世界の住人だった。でも、そんな薫にヨーコさんは友人として対等に接してくれるのだった。夢のような日々ののち、ふとした事から諍いになってしまった父(古田新太)に「もう来なくていい」と言われたヨーコさんは、薫を「夏休みにつきあって」と誘ってくる。〔94分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 悲しき天使(2006/日) | 警視庁の平凡な刑事、河野薫(高岡早紀)は、恋人から警察を辞めて一緒になろうと誘われていた。だが殺人事件の勃発とともに、彼女は上司・沖島主任(岸部一徳)のもとに急行する。現場に残されていたのは松下(峰岸徹)という男の死体であり、彼の義理の娘・那美(山本未來)が弟・和雄(細山田隆人)と自分の恨みをこめて射殺したものであったが、肝心の那美は自動車で行方を眩ました後であった。河野と沖島は彼女を追い、かつて彼女の恋人であった男のいる九州へ向かう。その男・関川(筒井道隆)は、妻(河合美智子)や子とともにそこで温泉旅館を経営し、絵に描いたような平和な毎日を送っていたが…。〔113分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | ボビーに首ったけ(1985/日) | 高校三年生の野村昭彦(野村宏伸)はボビーと綽名されるバイク乗り。彼のもとに、バイク雑誌で彼を知った中原咲美(村田博美)という少女からの突然の手紙が届く。父とのいさかいの後に家を飛び出し、バイトを始めたボビーに、妹の佳子(清水まゆみ)は「寂しい」という咲美からの追伸を届けるのだった。ボビーは彼女に逢う決心を固め、ツーリングののちにおちあおうと約束するのだが…。キャラクターデザイン:吉田秋生。〔44分/カラー/ワイド〕 | [投票] |
★2 | クリムト(2006/オーストリア=仏=独=英) | ウィーン・1918年。画家エゴン・シーレ(ニコライ・キンスキー)は老いたる画家、グスタフ・クリムト(ジョン・マルコヴィッチ)を病院に訪ねるが、彼は既に死に瀕していた。彼の意識の漂う1900年。20世紀の芸術の在り様を巡って、美術評論家達の意見は対立していた。その中にあっても、クリムトは毒舌をもって鳴りながらも、敵対者をも魅了する勢いを有していた。そして、彼の奔放な女性遍歴も余人を寄せ付けないものであった。その中の一人、レア(サフロン・バロウズ)という女にクリムトは魅了される。彼女との出会いは酷くエロティックで思わせぶりなものであった。彼女はクリムトの「宿命の女」だった。〔97分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 海でのはなし。(2006/日) | 楓(宮崎あおい)は、父の密かな浮気を疑っていた。その疑念を彼女は知り合いの非常勤講師・博士(ひろし:西島秀俊)にぶつける。しかし、何かしらの感情に博士への言葉はさえぎられるのだった。彼は他人とのあいだに距離をおいて生きている…そんな男だった。その一方で、呑気そうに見えた楓の母が父親の浮気に気づく。楓の幼い頃から相手と父とは関係をもっていたのだ。だが、それを責められないひとつの「理由」が母にはあった。それを聞かされた楓は…。スピッツのナンバーに乗って展開する小さな心の軌跡。〔71分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |
★2 | 監督・ばんざい!(2007/日) | ギャング映画でその名を売った映画監督・キタノ(ビートたけし)は、自らそのジャンルを封印することを宣言した。早速次回作のジャンルを決めねばならない。だが、そのいずれの作品も失敗する。「小津映画もどき」「昭和30年代ノスタルジーもの」「チャンバラ忍者もの」「伝奇ホラー」「純愛ロマンス」「SFスペクタクル」…袋小路に入り込んだかと思われたキタノの切り札とは、政界の大物(江守徹)の息子と誤解された男・吉祥寺(ビートたけし)に、金のためなら何でもする詐欺師の母親(岸本加世子)が、自らの娘(鈴木杏)を嫁入りさせようとするアクションコメディだった…。〔104分/カラー/ヴィスタサイズ〕 | [投票] |