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水那岐さんのあらすじ: 点数順

★4海辺のエトランゼ(2020/日)沖縄の離島。駿(村田太志)は伯母(佐藤はな)の営む民宿を手伝いながら小説家の真似事をしている青年だ。彼はこのところ、海岸ぞいのベンチに見慣れない少年がひとり座って海を眺めているのに気づいた。実央(松岡禎丞)というその少年の愛らしさに目をとめた駿は、彼に言葉をかけるが、「気持ち悪いな」との返事とともに逃げ去られてしまった。そして三年の時は流れ、相変わらずのぐうたら暮らしを続ける駿に声をかける者がいた。青年となり、すっかり丸い人当たりとなった実央だ。かつて駿の求愛をはねつけた彼は、今はすっかりその愛を受け入れる心持ちで駿の度肝を抜く。だが、時を前後して駿の婚約者・桜子(嶋村侑)がこの島にやってくる。〔59分〕[投票]
★4宇宙でいちばんあかるい屋根(2020/日)中学生つばめ(清原果耶)は父親(吉岡秀隆)および血のつながらない母親(坂井真紀)とともに暮らしている。彼女の焦燥は、あながち母が近々妹を出産する、という事態のみに集約されることではなかった。執拗に絡んでくる、少しだけつきあって振った同級生・誠(醍醐虎汰朗)などではない、心底愛するお隣さんの亨(伊藤健太郎)へ出したラブレターへの後悔が、彼女を不安定にさせていたのだ。モヤモヤ気分を抱えながら、通っている書道教室のあるビルの屋上に上がったつばめの前に、その老婆は突然現れた。「星婆(桃井かおり)」と彼女が名付けたその胡散臭い婆さんは、報酬と引き換えにつばめの悩みを一掃してやるというのだった。〔115分〕[投票]
★4大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇](2012/日)疫病による男女逆転の歴史がはじまって三十年。美貌と才気を漂わせる将軍・綱吉(菅野美穂)の時代が幕をあけた。だが、その大胆な政治改革も霞むほどの上層部の思惑と執政術は入り乱れ、綱吉もまた権力者のコマであることを自覚しはじめた頃、京より没落貴族の後裔である右衛門佐(堺雅人)が大奥入りする。彼は当初より江戸幕府内部において権力を握るべく暗躍し、綱吉の父として娘をあやつる桂昌院(西田敏行)をも手玉にとって不動の地位を我が物とするのだった。だが綱吉は継承者に恵まれず、毎夜男たちを抱き一方では腐敗したかのような政策をとることで、次第に皆に疎まれてゆく。そんな彼女に手を差し伸べたのは右衛門佐であった。〔124分〕[投票]
★4アルプススタンドのはしの方(2020/日)ある高校野球部の地方予選。期待をかけられているわけでもなく応援席は人影もまばらだ。そんなスタンドの片隅に、演劇部の仲良しコンビ安田(小野莉奈)と田宮(西本まりん)は座し、とくに応援することもなくお喋りを続けている。そんなふたりの横にもと野球部の藤野(平井亜門)が現われ、なんとなく会話に加わる。そして階段の隅のフェンスに、成績優秀だが引っ込み思案の宮下(中村守里)がひとり立ち試合のゆくえを追っている。応援にすら加わらない不甲斐ない生徒に業を煮やし、茶道部顧問の厚木(目次立樹)は彼らを叱りながら大声で檄を飛ばし続ける。しかし彼らは、それぞれに他者に隠した感情を抑えていた。〔75分〕[投票]
★4詩季織々(2018/日=中国)中国の青春期の男女の、変わりゆく街々を背景にしたオムニバスアニメ。◆「陽だまりの朝食」少年シャオミン(坂泰斗/幼少時伊瀬茉莉也)の大好物だった、故郷のビーフン料理をめぐって描かれる田舎町の変遷。◆「小さなファッションショー」派手なモデルの姉イリン(寿美菜子)と、地味な服飾デザイナーの卵である妹ルル(白石晴香)の都会生活にからめた姉妹愛。◆「上海恋」上海の取り壊されようとしている市街を舞台に、ほのかな思いを共有するリモ(大塚剛央)とシャオユ(長谷川育美)の恋と、思わぬ行動のすれ違い。◆新海誠監督作品のスタッフらと中国人クリエーターによるコラボ作品。テーマは「食」「衣」「住」。〔74分〕[投票]
★4母親たち(2018/仏=ベルギー)隣同士の少年、テオ(ジュール・ルフェーヴル)とマキシム(ルーアン・アダム)は大の仲良しである。テオの母で華やかなアリス(ヴェルル・バーテンス)と、マキシムの母で控えめなセリーヌ(アンヌ・コエサン)も家族同然の日々をおくり、交流は絶えなかった。だがその蜜月はある事件によって終止符を打たれる。アリスの目の前でマキシムが二階の窓から足を滑らせて転落死したのだ。セリーヌはショックに打ちのめされ、夫であるダミアン(アリエ・ワルトアルテ)が葬儀を取り仕切った。だが、その頃からアリスはセリーヌが自分を恨んでいると感じるようになる。夫シモン(メーディ・ネブー)は妄想と片付けるが、事件が次々と起こりはじめるのだ。〔97分〕[投票]
★4ワイルド・ローズ(2018/英)英国グラスゴー。意識せざる罪で1年間投獄されていた、バツイチでふたり子を抱えるローズ・リン(ジェシー・バックリー)がやっと自由の身となった。母親マリオン(ジュリー・ウォルターズ)に子育てを任せていた彼女だったが、日々をおくるための希望は他にあった。ローズ・リンは並々ならぬ歌声に恵まれたカントリーシンガーであり、いつか米国に渡りその才能を見出されたいと願っていたのだ。だが、まずは関係を悪化させてしまった子供たちに報いてやるために彼女は仕事を探すことにする。掃除婦として意外と早々に拾ってもらった彼女は、雇い主の婦人スザンナ(ソフィー・オコネドー)をその歌声で驚かせる。彼女はローズ・リンの夢を叶えると言い始めた。〔102分〕[投票]
★4泣きたい私は猫をかぶる(2020/日)女生徒ムゲ(志田未来)の通称の由来は、「無限大謎人間」の略。彼女は思い人であるクラスの男子・日ノ出(花江夏樹)に毎朝果敢にアタックをかまし、見事玉砕しても平気の平左で次のステージに向かうしたたかで謎のメンタルを持つ娘だからだ。無二の親友・頼子(寿美菜子)がいかに気遣ってもムゲは日ノ出へのラブラブ攻撃をやめない。その裏には、ムゲがあまりのショックを受けこの世の総てを呪ったとき、眼前に現われた怪猫・お面屋(山寺宏一)が彼女に「猫に変身できるお面」を進呈した事実があった。どんなに傷ついても、ムゲが白い子猫・太郎に変身したときだけ、日ノ出は無償の愛情を彼女に注いでくれるのだった。〔104分〕[投票]
★4LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014/日)依頼を受けると、仕事の前にターゲットの名が刻まれた墓標を用意する殺し屋、ヤエル奥崎(広瀬彰勇 )。彼が花を手向けた新しい墓標には、ガンマン次元大介(小林清志)の名が刻まれていた。当の次元は、仕事上のパートナー、ルパン三世(栗田貫一)とともに「世界一平和な国」と豪語する東ドロアに潜入し、秘宝「リトルコメット」の奪取に成功していたが、事前事後の彼の国の官憲による報復行為によぎる不安を感じていた。とくに次元は、ボディガードを務めたこの国の歌姫・クイーンマルタ(皆瀬まりか)を目の前で射殺されていたのだ。そんなとき、ルパンは同じく「お宝」を追って入国した不二子(沢城みゆき)の危機を察知する。〔51分〕[投票]
★4シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018/仏)冴羽リョウ(フィリップ・ラショー)は凄腕のスイーパー。相棒の香(エロディ・フォンタン)とともになんでも請け負う仕事人である。ある日、ドミニク(ディディエ・ブルドン)という男が「キューピッドの香水」のビンを守ってくれと依頼にきた。少量を肌につけただけでどんな者でも虜にしてしまう恐るべき惚れ薬だ。しかし、リョウはそのビンを商売敵の海坊主(カメル・ゲンフー)に奪われてしまう。彼ともみ合ううちに、香水を持ち去ったスキッピー(ジュリアン・アルッティ)という男はおのれの欲求に任せて香水を悪用し始め、さらに香水のかかった香に惚れ込んだ男パンチョ(タレク・ブダリ)はどこまでも付きまとう。事件は拡大を始めた!〔93分〕[投票]
★4ホドロフスキーのサイコマジック(2019/仏)往年の碩学、ジーグムント・フロイトはかつて精神の不思議を解き明かし、人々を懊悩より救うべく「精神分析学」を誕生させた。だが惜しむらくは、それは机上の科学でしかなく、人々のトラウマを発見する手立てにはなってもそこより救うことは不可能だった。それを凌駕する最良の技術が、癒しの芸術としてアレハンドロ・ホドロフスキーによって生み出された「サイコマジック」だ。サイコマジックは分析の前に行動を行なう。『エル・トポ』や『ファンドとリス』などの聖典に刻まれた啓示をもとに、主唱者ホドロフスキーは被験者を行動させ、そこから肉体への干渉をもって治癒へと導くのだ。果たして主唱者は聖者かペテン師か?〔100分〕 [投票]
★4コレット(2018/英=米)19世紀末のフランス。田舎娘のガブリエル・コレット(キーラ・ナイトレイ)は、人気作家のウィリー(ドミニク・ウェスト)と恋に堕ち結婚する。ウィリーの横溢する才能に憧れていたコレットだったが、実は他者の才能を見出し発掘することに長けた男が彼と知り、少なからず失望する。だが、ウィリーはその才能でコレットの文才をも見抜き、自伝的作品「クロディーヌ」のウィリー名義での出版を実行する。自己の欲求に正直である才女の物語は爆発的ヒットとなるが、当のコレットはゴーストライターとして才能を搾り取られるだけの生活に不満を燻らされる。ウィリーの浮気も重なり、コレットは女性紳士ミッシー(デニース・ゴフ)に心を移してゆく。〔111分〕[投票]
★4星屑の町(2019/日)東北の小さな町に、コンサートを開こうとするムード歌謡グループ「山田修(小宮孝泰)とハローナイツ(大平サブロー/ラサール石井/渡辺哲/でんでん/有薗芳記)」がやってくる。ひとりを除けば素人同然から始まったこのグループも衝突することは多く、ドサ廻りを続けながらも前座のベテラン、キティ岩城(戸田恵子)に力を借りて何とかやってきたのだ。山田にとってはこの町は故郷であり、家を継ぐ問題で遺恨を残した弟・英二(菅原大吉)の待つ町であった。そして、英二の息子・啓太(小日向星一)の友人・愛(のん)が歌手に憧れ、スナックで出会ったメンバーに弟子入りを求めたことから騒動は起こるのだった。〔102分〕[投票]
★4グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜(2019/日)第二次大戦の傷跡も生々しい東京。ここで雑誌編集者を務める田島(大泉洋)は苦悩していた。妻(木村多江)や娘と一緒に暮らそうというときに、優柔不断に増やしてしまった愛人たちの多さは致命的だったのだ。相談を受けた作家(松重豊)は、田島にまず偽物の妻を用意させ、彼女とともに愛人宅を廻って女たちを諦めさせよ、とアドバイスする。まずはニセ妻の選択だが、作家の薦めた女は一見とんでもない女だった。金に目がなく大食らいで品のない担ぎ屋のキヌ子(小池栄子)。だが、彼女は泥だらけの顔を洗いお洒落を決めれば類のない美女であったのだ。田島はさっそく彼女を金で釣って利用し、愛人とグッドバイを決め込もうとするのだが…。(106分)[投票]
★4キャッツ(2019/英=米)ロンドン。一台の車から袋詰めにされた猫が投げ捨てられた。あたりのごみ溜めを縄張りにする野良猫たちに、出てきた子猫はヴィクトリア(フランチェスカ・ヘイワード)と名乗る。彼女は一群の、人に媚びず自由に生きる猫たち「ジェリクルキャッツ」の仲間に招き入れられた。若い手品師猫ミストフェリーズ(ローリー・デヴィッドソン)は、今夜はジェリクルでもっとも価値ある猫が長老猫(ジュディ・デンチ)の力で天界に生まれかわる特別な夜だという。ジェリクルの猫たちは、かつてのスター猫、ヒマを持て余すオバさん猫、愛されないボロ猫などが顔を揃えていたが、我がままな魔法猫(イドリス・エルバ)は転生を望むあまりライバルを消してゆくのだった。〔110分〕[投票]
★4大きい1年生と小さな2年生(2014/日)1年生のまさや(田村睦心)は背は高いが妙に気の弱い男の子で、お母さん(平松晶子)はまだまだ気が抜けない。そんな彼を小柄だが勇気たっぷりの2年生・あきよ(矢島晶子)は放っておけず、登校の際は山道を恐れるまさやを先導するのだった。ある日、上級生の女の子が教室にホタルブクロを刺した花瓶を飾る。歓声を上げるあきよたちに、上級生は一輪ずつ花をプレゼントしてくれた。だが花は、悪童たちに突き飛ばされた彼らのお尻の下敷きになってしまう。あきよの涙を見たまさやは一念発起し、ホタルブクロが咲くという一本杉の野まで代わりを取りにいこうとする。同級生のまりこ(久野美咲)は心配し、まさやの母に告げにゆく。〔25分〕[投票]
★4幸福路のチー(2017/台湾)祖母(ジワス・ジゴウ)の急逝を知った女性、チー(グイ・ルンメイ)は勤務地のアメリカから帰ってきた。彼女の実家がある「幸福路」というその街は、チーにとっては特別の思いを寄せた場所であった。博打に目のない父(チャン・ボージョン)と楽天的でタフな母(リャオ・ホイジェン)は、いずれは金を稼いで恩返しをしてもらうにしろ、少女チー(ベラ・ウー)をのびのびと天衣無縫な娘として育てた。チーにかまって貰いたいがためのいじめっ子や、不安を抱える金髪のハーフ少女とのやんちゃを重ねた日々。学生時代の権力との抗争を経て、憧れのウェン兄さん(ウェイ・ダーション)を追ってのアメリカ渡航。チーの思い出は広がる。〔111分〕[投票]
★4わたしは光をにぎっている(2019/日)早くに両親を失ったハタチの澪(松本穂香)は、民宿の女将を務める祖母(樫山文枝)に引き取られ、そこで手伝いに奮戦する日々を送っていたが、その祖母が病床に伏したことで迷惑をかけられなくなり、東京の下町に引っ越した。父の友人であった三沢(光石研 )は澪を経営する銭湯の空き部屋に住まわせ、ゆっくり仕事を探せ、と言ってくれる。周りの人々もみな優しく、程なくスーパーの店員の職を得た澪は、銭湯の常連である映画監督の銀次(渡辺大知)やOLの美琴(徳永えり)に祝ってもらうのだった。しかし、引っ込み思案で客の対応もままならない彼女はスーパーを辞め、銭湯の仕事を始める。銭湯はある危機に晒されていたのだったが…。〔96分〕[投票]
★4ひとよ(2019/日)タクシー会社を営む一族にあって、事ある毎に子供らを虐待し恥じることもなかった亭主を、その妻であるこはる(田中裕子)は殺害した。彼女はこれからは自由に生きろ、と3人の子らに言い残し、自身は警察にその身を委ねたのだった。そして15年の年月は流れ、刑期を終えたこはるは古巣のタクシー会社に戻ってくる。長男で妻子との関係を悪化させている大樹(鈴木亮平)や、比較的母を信ずる長女・園子(松岡茉優)は突然の帰宅に戸惑い、真意を掴めない彼女にたじろぐのだった。そして雑誌記者を務めるシニカルな次男・雄二(佐藤健)も戻る。彼は先の事件につき批判的な記事を自ら記した男だった。〔122分〕[投票]
★4最初の晩餐(2019/日)登山家の父(永瀬正敏)が死んだ。ふたりの子をもつ主婦である長女(戸田恵梨香)に報せを受けたカメラマンの次男(染谷将太)は、都会から故郷に飛んで帰り長女とともに父の葬儀に駆け付ける。葬儀は親しい者だけの簡素なものだ。だが実家でかれらを迎えた母(斉藤由貴)は、客たちのために注文した仕出し弁当をキャンセルしてしまった。父の遺言に従い、母は家族にとって重要な場面に出された料理を作って出すというのだ。目玉焼き、合わせ味噌汁、ピザ…それらは親戚たちには意外な献立だが、家族たちにとっては鮮烈な思い出を呼び起こすものだった。家族の記憶が走馬灯よろしく甦るなか、音信不通だった長男(窪塚洋介)が帰ってくる。〔127分〕[投票]