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ルクレさんのお気に入りあらすじ

懺悔(1984/グルジア=露)★5 ソ連時代のグルジア。市民から名士として尊敬されていた元市長のヴェアルラム(アフタンディル・マハラゼ)が死んだ。皆に惜しまれつつ葬儀も終わり、遺体は墓地に埋葬された。しかし、翌朝、事件が起きた。市長の遺体が掘り起こされ、息子のアベル(アフタンディル・マハラゼ・二役)夫婦の自宅前に放置されていたのだ。それは次の朝も、また次の朝も続いた。犯人は意外な人物だった。やがて、30年以上前に粛清されたバラテリ夫妻(エディシェル・ギオルゴビアニ/ケテヴァン・アブラゼ)と、その娘ケティバン(ゼイナブ・ボッヴァゼ)の人生とともに、冷酷非道な独裁者としての市長の姿が暴かれる。(155分/カラー/スタンダード) [more] (ぽんしゅう)[投票(1)]
ルート・アイリッシュ(2010/英=仏=ベルギー=伊=スペイン)★5 テロが続発するイラクで活動する民間軍事企業の実態をケン・ローチ監督が現実の事件などを題材に描く。「ルート・アイリッシュ」とはイラク・バクダッド中心部から空港へ向かう道のことで、武装勢力による誘拐、襲撃が頻発し「世界で最も危険な道」と言われる。イギリス軍を退役し、民間軍事企業のコントラクターとしてイラクで仕事をしていたファーガスマーク・ウォーマックの親友で兄弟同然に育ったフランキージョン・ビショップがイラクで死んだ。ファーガスはかつてフランキーを高額報酬が得られるとイラクでの仕事に誘い、その死の直前、彼からメッセージが寄せられていた。フランキーの死に疑問を感じたファーガスは…(109分) [more] (シーチキン)[投票(1)]
次郎長三国志・次郎長初旅(1953/日)★4 マキノ雅弘監督による東宝版・次郎長シリーズ第2部。本作より森の石松(森繁久彌)が登場。次郎長(小堀明男)は喧嘩の仲裁をしたことで、渡世人の間での名は上がったものの、お上には睨まれる存在となってしまう。ほとぼりを冷ますべく、長年の恋人・お蝶(若山セツ子)と婚礼を挙げてすぐ、子分たち(河津清三郎田崎潤森健二田中春男)と旅に出た次郎長。途中の沼津で、兄弟分である佐太郎(堺左千夫)のところに世話になるが、一行を接待する金のない佐太郎、彼らの着物を質に入れ、博打で稼ごうとしたもんだから、逆に自分まで身ぐるみ剥がされてしまう。次郎長、初旅の前途は険しい。[83分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu)[投票(1)]
13歳の夏に僕は生まれた(2005/伊=仏=英)★4 北イタリアの裕福な家庭に暮らす13歳の少年・サンドロ(マッテオ・ガドラ)は、父親(アレッシオ・ボーニ)たちとのヨット航海中、過って海に落ちてしまう。不法入国を図る外国人たちの密航船に見つけられた彼は、ルーマニア出身という青年・ラドゥ(ヴラド・アレクサンドル・トーマ)と妹のアリーナ(エステル・ハザン)に助けられた。やがてイタリアの警備艇に発見された彼らは施設に収容される。サンドロの心には、世話になった彼らを助けたいという思いが芽生え始めていた…。[120分/カラー/シネマスコープ] (Yasu)[投票(1)]
地獄に堕ちた勇者ども(1969/伊=独=スイス)★4 第二次世界大戦直前のドイツ。ルール地方に君臨する鉄鋼財閥一族で繰り広げられる陰謀を描く。『ベニスに死す』、『ルードウィヒ』と続く「ドイツ三部作」の第一作で、後期ビスコンティの幕開けとなった記念すべき作品。「恐ろしい時代のことを知らない若い人のために、この映画はもっと早く作られるべきだった。」との監督自身の言葉とは裏腹に、三島由紀夫、澁澤龍彦も絶賛の悪魔的魅力を放つ傑作となった。 2時間34分 (ルッコラ)[投票(3)]
エリザベス ゴールデン・エイジ(2007/英=仏=独)★2 1587年、カトリックと決別した英女王エリザベスケイト・ブランシェットに対し、熱心なカトリック信者で彼女の義兄でもあるスペイン国王フェリペ2世ジョルディ・モリャは、英国を手中に収めんと企んでいた。一方、新大陸から帰ってきた航海士ローリークライヴ・オーウェンは、女王お気に入りの侍女ベスアビー・コーニッシュを介して女王に近づく。その頃、英国内のカトリック信徒たちが、カトリック信徒で英王室の血を引くスコットランド女王メアリーを押したてようと不穏な動きをはじめ、それは英国最大の危機、世界最強と言われた「スペイン無敵艦隊」襲来へとつながっていく。1998年公開『エリザベス』の続編。(114分) (シーチキン)[投票(2)]
アカルイミライ(2002/日)★5 やり場のない苛立ちを隠さない雄二(オダギリジョー)は、子供のころ夢を見ると未来が見えたと言う。そんな雄二の兄貴的存在の温和な守(浅野忠信)。二人はおしぼり再生工場のアルバイト社員である。工場の社長藤原(笹野高史)からは正社員になるように勧められているのだが、二人とも藤原の生き方と過度の干渉が嫌で今ひとつ気乗りしていない。やがて守は自分が飼っている猛毒を持つクラゲの飼育方法を雄二に教え始める。そして突然、その凄惨な殺人事件は起きた。事件後、雄二は守の父真一郎(藤竜也)のリサイクルショップで廃品の再生を手伝いながら生活し始める。(115分/カラー/ワイド) (ぽんしゅう)[投票(2)]
近松物語(1954/日)★4 京の大経師の主人の妻・おさん(香川京子)は、実家から金の工面を頼まれ、手代の茂兵衛(長谷川一夫)に相談する。茂兵衛は主人の印を使ってやりくりしようとするが、それを知った主人は弁解も聞かず、茂兵衛を罵倒する。その仕打ちに怒ったおさんは、家を出た茂兵衛の後を追うが、それが不義密通と誤解されてしまい、二人は役人に追われる身に。追い詰められた二人は心中を図ろうと琵琶湖へ…。[102分/モノクロ/スタンダード] [more] (Yasu)[投票(1)]
おとうと(1960/日)★4 小さい頃母親を亡くした姉(岸恵子)と弟(川口浩)。子どものことに無関心な父(森雅之)と、病気で二人に辛く当たる継母(田中絹代)との息苦しい生活に耐えかねた弟は、少しずつ人生の道を踏み外してゆく。そんな弟の後を、姉は黙って付いてゆくのだった。撮影監督の宮川一夫は、カラーフィルムでありながらモノクロのようなくすんだ画調を出す「銀残し」というテクニックを用いた。[98分/カラー/シネマスコープ] (Yasu)[投票(1)]