| ★4 | アイガー北壁(2008/独＝オーストリア＝スイス) | 1800ｍの切りたった崖をもつ「アイガー北壁」は登頂不可能の峰と言われ、1934年、35年と登頂に挑んだ登山家をしりぞけた。そしてベルリン五輪直前の1936年夏、ナチス政府は史上初めて「アイガー北壁」を登頂したドイツ人に金メダルを与えると発表。大手新聞社が初登頂をめざす「英雄」はいないかと血眼になる中、二人の若きドイツ人登山家トニーベンノ・フュアマン、アンディフローリアン・ルーカスがアイガー北壁の麓に現れた。北壁を一望する高級ホテルには新聞記者や見物人が陣取り、その中には二人の幼馴染で駆け出しカメラマンのルイーゼヨハンナ・ヴォカレクの姿もあった。そして二人は登攀をはじめるが…(127分) | [投票] |
| ★4 | すべて彼女のために(2008/仏) | 国語教師のジュリアンヴァンサン・ランドンと出版社に勤めるリザダイアン・クルーガーは、生まれて間もない息子と幸せな生活を送っていた。ある朝、リザが出勤しようとしたその時、家にいきなり警官隊が押し寄せリザを拘束した。訳もわからず叫ぶジュリアンに警官は｢殺人容疑だ｣と答えた。3年後、リザと彼女の無実を信じるジュリアンは、上司の遺体が発見された駐車場ですれ違った女こそ犯人だと再審を求めるが却下、20年の禁固刑が確定した。ショックでリザは精神的にも肉体的にも衰弱していった。何としてもリザを救うと決意したジュリアンは、夜の街をうろつき危険な世界へ足を踏み入れようとしていた。。。(96分) | [投票] |
| ★3 | 花のあと(2010/日) | 藤沢周平の同名小説を映画化。海坂藩組頭の一人娘･以登北川景子は、長く剣の修行に打ち込んだ父國村隼から幼い頃から手ほどきを受け、ある道場の門弟を次々と破った。ある日、花見の帰りに一人の男から声をかけられた。その男は城下随一の遣い手と言われる孫四郎宮尾俊太郎で以登を対等の剣士として認めたのだ。以登は父に孫四郎と試合をさせて欲しいと懇願し、ただ一度、立ち合った。その後、父は以登に江戸留学中の許婚がいる身であり、今後、孫四郎と会うことはならぬと言い聞かせた。やがて孫四郎も藩の重役の家に婿入りした。そして孫四郎が役目を受け江戸へ出向いた折り、異変が起きる。。。(107分) | [投票] |
| ★5 | シャーロック・ホームズ(2009/米) | コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズをロバート・ダウニーＪｒ．主演、相棒のワトソン君にジュード・ロウを配しガイ・リッチー監督で映画化。ホームズはうら若き乙女を次々と殺めたブラックウッド卿マーク・ストロングを逮捕。彼は監獄にホームズを呼び謎めいた言葉を遺して処刑された。ところがホームズのもとにブラックウッド卿が甦り墓を壊して立ち去ったと連絡が。そしてロンドン中へ不気味な魔術を操るブラックウッド卿への恐怖が広まっていく。その頃、ホームズの旧知の女悪党アイリーンレイチェル・マクアダムスが現れある依頼をする。そしてホームズはブラックウッド卿の謎に挑んでいくが。。。(129分) | [投票] |
| ★3 | ハート・ロッカー(2008/米) | イラク・バグダッドでのアメリカ軍の爆発物処理班の姿を、実際にイラクで取材した体験を元にマーク・ボールが脚本を書き映画化。2004年夏、任務明けまであと３８日となったブラボー中隊の爆発物処理班に新たにジェームズジェレミー・レナーが着任する。彼は時に無謀と思えるやり方で爆弾処理をこなすが、そのやり方にチームを組むサンボーンアンソニー・マッキーとエルドリッジブライアン・ジェラーティは危険を感じるのだった。だがバクダッドでは毎日のように、様々な形で爆弾テロが続発し、彼らはその度に自らの命をはって爆弾処理を続けていく。(131分) [more] | [投票] |
| ★5 | ＴＨＥ ＷＡＶＥ ウェイヴ(2008/独) | ドイツの高校教師ライナーユルゲン・フォーゲルは「民主主義の長所を学ぶ」ための実習で、校長から「独裁」をテーマとしたクラスを押しつけられた。月曜、最初の授業で生徒たちは「またナチの話か」「いまさら独裁なんてありえない」と口にする。ライナーは「まずリーダーを決めよう」と提案、生徒が彼をリーダーにすると「自分のことは「ベンガー様」と呼べ。発言する時は許可を得て立ってする」ことだけ決めた。火曜、団結しようと教室で足踏みする。そして白いシャツをみなで着ようと決めた。おもしろそうだとこのクラスを希望する生徒が増えた。水曜、クラスの名称を決めマークもつくった。そして知らない間にその「集団」は膨れ上がっていった。(108分) [more] | [投票] |
| ★2 | ゴールデンスランバー(2010/日) | 青柳堺雅人は学生時代、同じサークルだった親友の森田吉岡秀隆から久しぶりの連絡を受けて待ち合わせていた。森田は彼を車に乗せたが、気がつくとそこは普通の道端だった。車の後ろの方の大通りでは、政権交代直後の新首相による地元・仙台市での凱旋パレードが行われようとしていた。車の中で森田は切羽詰った様子で自分のことを話し、そして青柳に「お前、オズワルドにされるぞ。逃げろ。」と伝え、車から降ろす。直後、後ろの方で大きな爆発音が響き渡る。続いて第二の爆発。訳のわからないまま警察からいきなり発砲され、逃げようとする青柳は大学時代の後輩劇団ひとりに連絡するが。。。(139分) [more] | [投票] |
| ★5 | 黒帯 ＫＵＲＯ−ＯＢＩ(2006/日) | 現役の空手家八木明人、中達也を主演にすえ本物の空手を見せる。昭和初期、「空手に先手なし。相手の攻めを払うのはよし、突いてはならぬ、蹴ってはならぬ」と説き組手を禁じる柴原英賢夏木陽介の道場には、師の教えに忠実な義龍八木、それに疑問を抱く大観中の弟子がいた。そして英賢は、継承者の証となる「黒帯」をもう一人の弟子・長英鈴木ゆうじに「受け継ぐにふさわしい者を見極めよ」と託す。一方、憲兵隊が各地の空手道場の接収をはかり、英賢の道場にも乗り込んでくるのであった。。。(95分) [more] | [投票] |
| ★4 | アサルトガールズ(2009/日) | 近未来の世界、停滞した社会状況の中で人々は人間的欲求を満たすために大脳皮質と直接つながる仮想空間の中で様々なゲームに興じていた。そして絶大な人気を誇る「アヴァロン（ｆ）」のデザート22には、３人の女グレイ黒木メイサ、カーネル佐伯日菜子、ルシファ菊地凛子とイェーガー藤木義勝が凶暴なスナクジラを次々と狩りポイントを稼いでいた。しかしそのステージのフラグ（終端標的）・マダラはかつてなく強力であり、誰もそれをしとめることができなかった。ある日、ゲームマスターイアン・ムーアは彼らにマダラをしとめるためにチームを組まないかと勧告する。(70分) | [投票] |
| ★2 | インフォーマント！(2009/米) | 1990年代半ば、アメリカの大手食料関連会社ＡＤＭ社が日本、欧州の同業者らと国際闇カルテル（価格協定）を行っていた事件が発覚、全米を揺るがした。この実話をスティーブン・ソダーバーグ監督、マット・デイモン主演でコミカルに映画化。30才代前半にして年棒35万ドル、ＡＤＭ社の重役に登りつめたウィテカーマット・デイモン。彼はふとした出来事でＦＢＩ捜査官と接触したのを機に、一気にＡＤＭ社が会長の指令の下、日本、欧州の同業大手と国際的な価格協定を行っていることを告白。そしてその証拠集めのためにＦＢＩによる盗聴、盗撮にまで協力するが。。。(108分) [more] | [投票] |
| ★3 | 元禄美少年記(1955/日) | 赤穂浪士討入外伝の一作。大石主税に次ぐ１７歳の若さで討入に加わった矢頭右衛門七を中心に描く。主君の無念を晴らすべく結束を固める赤穂浪士たちは、足軽、軽輩者は武士としての心構えに劣ると同志に加えようとはしなかった。足軽の息子であった右衛門七中村賀津雄は、父ともども大石蔵之助に必死の嘆願をして同志に加わることが許された。しかし右衛門七ら３人の足軽は、密議に出席することも許されず、ことあるごとに「所詮は足軽」と軽んじられるのであった。(108分） [more] | [投票] |
| ★3 | 戦場でワルツを(2008/イスラエル＝独＝仏＝米＝フィンランド＝スイス＝ベルギー＝豪) | 1982年6月イスラエル軍は、当時レバノンを拠点に同国へ攻撃を繰り返したＰＬＯへの報復と駆逐のためにベイルートへ侵攻。同年9月イスラエル軍が実効支配する中で、親イスラエル派のバシール大統領が就任直後に暗殺され、そして彼を支持した民兵らがパレスチナ難民キャンプを襲撃、3日間で千人以上が虐殺された「サブラ・シャティーラ事件」が引き起こされた。同事件はイスラエル軍の黙認、協力の下に起こされたと厳しく批判された。本作は実際に当時のイスラエルの軍事行動に従軍したアリ・フォルマン監督の実体験にもとづくドキュメンタリーであり、関係者のインタビューも含めてアニメーションで描く斬新な手法がとられた。(90分) | [投票] |
| ★4 | ビッグ・バグズ・パニック(2009/米) | 父親のコネで何とか就職した会社で遅刻ばかり繰り返すダメ社員のクーパークリス・マークェットはある日、出勤早々社長に呼び出されクビを宣告された直後、異様な音が街中に響き渡りみんなが頭をかかえて気を失ってしまう。数日後、目を覚ましたクーパーは自らの身体を包む白い繭を破り起き上がったが、彼がいるはずのオフィスでは全員が気を失ったまま白い繭に包まれていた。さらにその繭の間を見たこともないような巨大な昆虫が動き回り彼に襲いかかってきた。クーパーはとりあえず上司を起こし、外にいるその娘のサラブルック・ネヴィンを助け出すが、空を飛ぶ巨大な昆虫が目を覚ました人々に襲いかかってくる。(91分) | [投票] |
| ★4 | パブリック・エネミーズ(2009/米) | 1930年代前半、大恐慌後のアメリカで銀行強盗を繰り返したが、客からは一銭も奪わなかったために「義賊」として一世を風靡した実在のギャング、ジョン・デリンジャーの姿をマイケル・マン監督、ジョニー・デップ主演で描く。仲間を刑務所から脱獄させ銀行強盗を繰り返すデリンジャージョニー・デップに対し、黎明期のＦＢＩは彼を「社会の敵ナンバー１」として指名手配、敏腕のパーヴィス捜査官クリスチャン・ベールを専任させる。一方デリンジャーはシカゴで出会ったビリーマリオン・コティヤールに一目惚れして彼女を連れて行く。パーヴイスはベテラン捜査官たちを集め、着実に包囲網をせばめていくが…(141分) | [投票] |
| ★4 | 副王家の一族(2007/伊＝スペイン＝独＝米) | 19世紀のイタリア、かつての副王家の末裔にしてシチリアきっての名門貴族ウゼダ家の当主ジャコモランド・ブッツァンカは一族を一手に支配していたが、その嫡男コンサルヴォアレッサンドロ・プレツィオージは、幼少の頃から父の手を焼かせ長じてからも事あるごとに父に反抗した。一方、ヨーロッパでは革命の嵐が巻き起こり、イタリアでもブルボン王朝が没落しガリバルディによるイタリア統一の波がシチリアにも押し寄せようとしていた。父子二代にわたる対立と葛藤を重厚な美術とともに描く。フェデリコ・デ・ロベルトの原作「I Vicere（副王たち）」は『山猫』原作にも影響を与えたとされている。(126分) [more] | [投票] |
| ★3 | 笑う警官(2009/日) | 裏金疑惑に揺れる北海道警をめぐりついに道議会に真相究明のための百条委員会が設置され、現職警官が証人として召致された。その証人喚問の前日早朝、婦警の絞殺体が発見された。その現場で所轄署の刑事による検証も済まないうちに突如、道警本部一課が乗り込み所轄の刑事たちを強引に追い払い、道警中枢のキャリアも続々と詰掛ける。本部は数時間後には婦警の元恋人の現職警官津久井宮迫博之を犯人として公表、ヤク中で銃を所持しており｢射殺止むなし｣と特殊部隊まで動員した。現場を追い出された所轄の刑事たちはあまりに不自然な成り行きに疑問をもち、津久井の親友でもある佐伯大森南朋を中心に密かに独自捜査を始めるが…(122分) [more] | [投票] |
| ★3 | 天使と悪魔(2009/米) | 『ダ・ヴィンチ・コード』に続くトム・ハンクス主演のラングドン教授シリーズ2作目。ローマ教皇が死去し、その後継者を決める教皇選挙（コンクラーベ）が開催される直前、有力後継候補の枢機卿４人が誘拐され、｢イルミナティ｣を名乗る組織からコンクラーベの日の夜に殺害し、ヴァチカンを爆破するという予告が届いた。｢イルミナティ｣とは17世紀にガリレオを中心につくられた科学者の結社で、当時のカトリック教会から厳しく弾圧され、反発から過激化したものの教会によって壊滅させられた組織だ。ヴァチカンは殺害予告に秘められた暗号を解き枢機卿救出のため、｢イルミナティ｣の著書もあるラングドン教授を内密に招聘した。(138分) | [投票] |
| ★4 | レイチェルの結婚(2008/米) | 姉・レイチェルローズマリー・デウィットの結婚式を二日後に控えた日、出席するためにキムアン・ハサウェイが施設から一時退院で帰ってきた。結婚式すべてを手作りでやろうと慌しい家の中で、突如帰ってきたキムをレイチェルや父のポールビル・アーウィンは歓迎しながらも気をつかう。その夜は前祝で親戚や親しい友人たちが集まりパーティーを開き、母のアビーデブラ・ウィンガーも駆けつけた。久しぶりに家族全員がそろった長女の結婚式が目前に迫る中、家族それぞれの思いもまた複雑に交錯していく。アン・ハサウェイは本作でアカデミー、ゴールデングローブの主演女優賞にノミネートされた。(112分) | [投票] |
| ★3 | ホワイトアウト(2009/米) | 南極大陸奥地にある観測基地では短い夏が終わり、長い夜に覆われ居残る越冬隊が完全に外界と孤立する冬季を目前に控え、夏季観測隊の引き上げ準備に慌しかった。基地で唯一の連邦保安官キャリーケイト・ベッキンセイルも３年に及ぶ勤務を切り上げ帰国しようとしていた矢先、遺体が発見され検視の結果、南極大陸で最初の殺人の被害者であることが判明した。そしてキャリーに、殺された地質学者と一緒にキャンプをしていた同僚から連絡がはいる。なぜ、そして誰に彼は殺されたのか？巨大な嵐が近づき引き上げの期限が刻一刻と迫る中、キャリーは懸命な捜査を続ける。(101分) | [投票] |
| ★4 | 沈まぬ太陽(2009/日) | 山崎豊子原作の同名小説を渡辺謙主演で映画化。巨大企業に翻弄されながら屈しなかった男の姿を描く。1962年国民航空の労働争議で組合委員長として奮闘した恩地渡辺に対し、経営側は過酷な報復人事を行い10年近い海外僻地勤務でケニアにまで追いやった。一方で労務担当重役は恩地の片腕であった副委員長の行天三浦友和を取り込み新たな組合結成を図る。時は流れ1985年、国民航空結成記念祝賀会の最中、同社のジャンボ機が墜落、520名の死者を出し、帰国していた恩地は遺族の世話係となる。そしてそれを機に時の総理の意を受けて国民航空再建のために新たに国見石坂浩二が会長として就任し恩地を会長室へ抜擢するが…(202分) [more] | [投票] |
