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[POV: a Point of View]
東京から遠く離れて 追悼、大林宣彦
尾道でもないどこか

2020年4月10日、大林宣彦監督が82歳で逝去されました。生涯に43本の劇場用映画を撮られています。
D★2ねらわれた学園(1981/日)東京(たぶん) [comment]
D★2瞳の中の訪問者(1977/日)わかりません [comment]
E★1四月の魚 Poisson d'avril(1986/日)東京(たぶん) [comment]
F★0転校生 -さよなら あなた-(2007/日)大分の臼井
F★0はるか、ノスタルジィ(1993/日)北海道の小樽
F★0麗猫伝説(1983/日)広島の尾道(だったかも。TV版を観たような記憶が・・)
F★0あした(1995/日)広島の尾道
F★0野のなななのか(2013/日)北海道の芦別
F★0日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群(1988/日)ある海辺の町
F★0マヌケ先生(1998/日)広島の尾道
F★0この空の花 長岡花火物語(2012/日)新潟の長岡
F★022才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語(2006/日)信州のどこか
F★0三毛猫ホームズの推理(1996/日)北海道の函館
G★0その日のまえに(2008/日)東京近郊(ロケ地は茨城の守屋?)
G★0女ざかり(1994/日)東京(たぶん)
G★0少年ケニヤ(1984/日)ケニヤ
G★0SADA(1997/日)戦前の東京
H★0水の旅人 侍KIDS(1993/日)わかりません
H★0金田一耕助の冒険(1979/日)わかりません
H★0彼女が結婚しない理由(1992/日)わかりません
全43作のうち約半数の23本を観ていました。そのうちの半数以上の13作品に★4つ以上の高得点を付けていました。一方、★2つ以下の映画が5本もあります。誰もが指摘するように高評、不評の差が激しい方でした。幼児がお気に入りの玩具で無心に遊んでいるようなキッチュな映像と、気恥ずかしくなるほどストレートで感傷的な抒情や郷愁。そして故郷の「尾道」を舞台にした作品で知られていますが、改めてフィルモグラフィーをみていて、全作品の半数以上の23作が、北海道から沖縄まで地方(尾道は9作)を舞台にした映画だったことに気づきました。失われつつある“もの”をあえて“造りもの”の映像として再生するためには想い出の残滓を求めて、東京から遠く離れなければならない、ということだったのかもしれません。そんなことを考えました。■未登録作品:『私の心はパパのもの』、『淀川長治物語・神戸篇 サイナラ』(兵庫の神戸)
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