OKさんのコメント: 更新順
アンダーグラウンド(1995/独=仏=ハンガリー) | 壮絶な法螺話。現代史の時空をねじまげ、並みの映画なら五本ぶんくらいの濃密な「物語」を詰め込んだ力業に圧倒される。終幕の場面を思い出すだけで鳥肌もの。 | [投票(3)] | |
千と千尋の神隠し(2001/日) | 決して大事なものを見失わない主人公と、自分を見失う周りの人物たち。佳作だが序盤と終盤の説得力が弱めなのは異世界訪問ものとして望ましくないような。 | [投票] | |
レクイエム・フォー・ドリーム(2000/米) | やたら陰惨で救いのない『トレインスポッティング』というか。転落の筋書きもドラッグ描写も一面的で単調。 | [投票(2)] | |
ミラーズ・クロッシング(1990/米) | スタイリッシュで隙のない懐古調フィルム・ノワール。狡猾なのか天然なのか、何を考えているのかわからないニヒルな主人公像は、感傷を排するハメット流ハードボイルドの文法を忠実に再現している。 | [投票(1)] | |
アリゾナ・ドリーム(1992/仏) | 話の運びは唐突だけど、個々の場面がファンタジックで心地良い。飛翔する夢想。ジョニー・デップがまるきりクストリッツァ的な「純真な青年」になっているので驚く。 | [投票] | |
ジプシーのとき(1989/ユーゴスラビア) | 『黒猫・白猫』や『アンダーグラウンド』の原型。純真な幻想と残酷な現実が交錯する。難をいえば、物語がいささか図式的に回収されがちかな。 | [投票(1)] | |
12人の優しい日本人(1991/日) | 舞台劇の感覚をそのまま映画に持ち込んでいるのに辟易。戯画化された人物描写とくどすぎる演出は、笑うどころでなくほとんど悪意しか感じられない。 | [投票] | |
ギフト(2000/米) | 「幻視」と「ミステリ」の絡めかたがぬるい。結局TVの「サスペンス劇場」風。 | [投票(1)] | |
パルプ・フィクション(1994/米) | 『レザボア・ドッグス』の絶妙のひねりはどこへやら、パルプ的な断片にだらだらと淫するだけの冗漫な映画。 | [投票] | |
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊) | 「作り話」は映画の構図そのものでもある。 [review] | [投票(1)] | |
A.I.(2001/米) | 破綻していない部分を探すのが難しい底抜け映画。この設定なら本来「人間になりたい」のと「母親に愛されたい」のとが対立してしまうのでは。 | [投票] | |
オール・アバウト・マイ・マザー(1999/仏=スペイン) | 男子禁制? いかにも安っぽい「死」に失望。 | [投票] | |
ブラッドシンプル(1985/米) | 『郵便配達は二度ベルを鳴らす』のコーエン流変奏曲。シンプルな三角関係の殺意が「汚れた探偵」の介入でよじれまくる作劇の妙。 | [投票(2)] | |
サブウェイ(1984/仏) | なめらかで流麗な映像が快感。お話はメルヘン調。 | [投票(1)] | |
ワンダー・ボーイズ(2000/米) | よくまとまったミドルエイジ・ドラマ。余裕のある演出に役者がどれも良くて、心地よく観られた。 | [投票] | |
トラフィック(2000/独=米) | ハリウッド的な大仰さをすり抜ける演出に好感。話はよくできているけどいささか保守的なのが気にならないでもない。独特の採光と色調はさすが。 | [投票(2)] | |
ハピネス(1998/米) | 『アメリカン・ビューティー』ほど人物描写が戯画化されていなくて好印象。ただ父親の挿話が突出して良かったのでほかがかすんでしまったかも。 | [投票] | |
アメリカン・ビューティー(1999/米) | 「まぼろしの郊外」で「終わりなき日常を生きろ」という話。人物描写が戯画化されすぎの気もするけど、思考実験風の脚本は刺激的。 | [投票] | |
ラン・ローラ・ラン(1998/独) | 無為無策の単調な脚本。 | [投票] | |
マルコヴィッチの穴(1999/米) | 前半の不条理コメディ風味は良かったけれど、脈絡なく突っ走りすぎた後半は消化不良か。 | [投票] |