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OKさんのコメント: 更新順

★28人の女たち(2002/仏)TVのスター隠し芸大会みたいな映画。[投票(1)]
★3ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア)軽快ながら辛辣な筋さばきで、ボスニア紛争の縮図を集約してみせる着想は見事。劇中の「英語」の扱いにひねりがあって興味深い。幕切れにはもうちょっと法螺話を見たかった。[投票]
★2チャーリーズ・エンジェル(2000/米)こういうのが新時代の娯楽映画だとしたら、別について行けなくてもいいな……。[投票]
★3サリヴァンの旅(1942/米)喜劇作家の遍歴と ヴェロニカ・レイクの登場が有機的に連携していないので、統一感に欠ける。「富裕な創作者/貧しい労働者」の格差を疑わない結末のつけかたにも、さすがに古くささを感じた。[投票(2)]
★3エキゾチカ(1994/カナダ)過去/現在の断片をモザイク的に提示する時間軸構成、そして「少女」と「喪失」の主題。この監督は物語内容よりもその見せ方に興味のある人なのだろう。次作『スウィート・ヒアアフター』の予行演習のように見えた。[投票]
★2メメント(2000/米)趣向を把握できてしまえばあとは単調で驚きに乏しい展開。過去を巻き戻すだけでは映画にサスペンスは生まれない。 [review][投票(3)]
★4ファイト・クラブ(1999/米)消費社会のマニュアルから逃れたつもりの新天地も、やはり何かを模倣しているにすぎない。現代的「自分探し」ものの到達点。あの原作をこれだけきちんと映像化できるとは感心。後半の露骨なネオナチ化も良し。 [review][投票(1)]
★4シックス・センス(1999/米)仕掛けは冒頭で読めてしまうものの丁寧な構成に好感。少年の視野をただひとり観客だけが共有できる。 [review][投票]
★2シャロウ・グレイブ(1994/英)狙いは「英国のコーエン兄弟」かな? 金に踊らされるインテリ三人組の空虚さを皮肉ったブラックさは悪くないものの、最初におとなしく山分けしないから奪い合いになるわけで、犯罪サスペンスの作り方としては底抜け。[投票]
★3刑事ジョン・ブック 目撃者(1985/米)硬派の刑事スリラーと見せかけて、まるでそれを忘れたかのように「アーミッシュ生活入門編」を丹念に積み重ねる奇妙な作品。これはどうやって着地させるつもりなんだろうかと手に汗を握った。[投票(7)]
★4飾窓の女(1945/米)小市民の悪夢とし ての犯罪、額縁の中のノワールの世界。『ブルー・ベルベット』はこの後継者だろうか。行く先々で証拠をまき散らす主人公がコミカルで良い。[投票(1)]
★2少林サッカー(2001/香港)「拳法の達人+サッカー」の発想は、漫画の表現をなぞった範囲で視覚化されているだけなので、未知の驚きに乏しい。結局、競技はサッカーでなくても良かったのではないだろうか。予告編で充分、という感想だった。[投票(1)]
★3トレーニング・デイ(2001/米)現代版『黒い罠』のような人物配置は悪くないものの、結局煮え切らない勧善懲悪に落ち着いてしまうのは惜しい。デンゼル・ワシントンの「俺はこんなのもできるんだぜ」的な悪漢演技の披露会に終始したような。[投票]
★2ナイト・オン・ザ・プラネット(1991/米)それぞれ異なる文化、価値観を背負った人物どうしが、夜のタクシーでひとときの空間を共有する。ただし登場する人物像が「世間知らずの田舎者」「神秘的な盲者」など類型的なものばかりなので、交わされる会話もありきたりで退屈なものにしかならない。[投票]
★2息子の部屋(2001/仏=伊)退屈なリアリズム。これは映画なんだから、何か日常を超えた瞬間を見せてほしい。俳優がいくら繊細に「抑制された悲痛」を演じても、どうせほんとはこの人たちが息子を亡くしたわけじゃないんだし、と白けるばかりだった、[投票(2)]
★3フィッシャー・キング(1991/米)日常世界の枠内でいかにファンタジーを成立させられるか、という構想が魅力的。ただ、この話なら2時間以内にまとめてほしかった。『アメリ』はこの作品を下敷きにしていると思う。[投票]
★4チェイシング・エイミー(1997/米)教科書が教えないマルチ・セクシャリティ時代(?)の行動規範。自分がその立場だったらどうするだろうか、と一緒に考えてみるのが眼目の話だと思った。たとえ巧く解決できなくても……。変な声のジョーイ・ローレン・アダムズが素敵。[投票(1)]
★3イギリスから来た男(1999/米)何ということのない筋書きでも凝った編集技巧で退屈させない。ただし時系列を並べかえたうえで「帰りの飛行機内」の場面を挿入する構成が、『スウィート・ヒアアフター』と似ているのが気になった。[投票]
★3アメリカン・サイコ(2000/米)良心的な映画化だけどどう考えても「10年遅い」のは否めない。WTC倒壊の後では、この程度のアメリカ風刺なんてお気楽なものに見える。ジョン・ケイルの音楽は虚無感があって良い。[投票(2)]
★4スローターハウス5(1972/米)主人公の錯綜した時間感覚を観客も共有できる。これは映画ならではの体験だと思う。全篇に漂う孤独と哀切、不意に挿入される張り詰めた美しい場面。個人的には原作よりも好きな映画化作品。[投票(2)]