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OKさんのコメント: 点数順

★4ファイト・クラブ(1999/米)消費社会のマニュアルから逃れたつもりの新天地も、やはり何かを模倣しているにすぎない。現代的「自分探し」ものの到達点。あの原作をこれだけきちんと映像化できるとは感心。後半の露骨なネオナチ化も良し。 [review][投票(1)]
★4飾窓の女(1945/米)小市民の悪夢とし ての犯罪、額縁の中のノワールの世界。『ブルー・ベルベット』はこの後継者だろうか。行く先々で証拠をまき散らす主人公がコミカルで良い。[投票(1)]
★4チェイシング・エイミー(1997/米)教科書が教えないマルチ・セクシャリティ時代(?)の行動規範。自分がその立場だったらどうするだろうか、と一緒に考えてみるのが眼目の話だと思った。たとえ巧く解決できなくても……。変な声のジョーイ・ローレン・アダムズが素敵。[投票(1)]
★4シビル・アクション(1998/米)端正な映像と、省略のリズムが独特の編集は秀逸。こんなに格好良く撮られた法廷劇は見たことがない。[投票(1)]
★4ボビー・フィッシャーを探して(1993/米)子役の使い方がきわめて自然で巧妙。大人たちの期待を背に受けるチェスの天才少年の立場は、映画の撮影現場で少年が置かれるだろう環境と重なり合う。[投票(1)]
★4アメリ(2001/仏)独特の奇妙で自閉的な作家性と、わかりやすいラブコメ 路線の筋立てが適度に溶け合って心地よい。たださすがにナレーションが多すぎて、映画というよりも凝った紙芝居を見せられているような感じは否めなかった。[投票(1)]
★4フリークス(1932/米)残酷な寓話。ほんとうの醜さとは何だろうか。いま観ても全然古びていないのに感心する。[投票(1)]
★4オー・ブラザー!(2000/米)赤ちゃん泥棒』路線のおおらかな南部ほら話。ジョージ・クルーニーはとても良かったけど、コーエン兄弟の作品としては安定路線の水準作かな。[投票(1)]
★4ジプシーのとき(1989/ユーゴスラビア)黒猫・白猫』や『アンダーグラウンド』の原型。純真な幻想と残酷な現実が交錯する。難をいえば、物語がいささか図式的に回収されがちかな。[投票(1)]
★4ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)「作り話」は映画の構図そのものでもある。 [review][投票(1)]
★4シン・レッド・ライン(1998/米)起承転結をはなから無視したアンチ・ドラマ的な戦争映画。美しい南の島に見つめられた、兵士たちの卑小だが懸命な営み。[投票(1)]
★4シックス・センス(1999/米)仕掛けは冒頭で読めてしまうものの丁寧な構成に好感。少年の視野をただひとり観客だけが共有できる。 [review][投票]
★4ワイルド・アット・ハート(1990/米)やたら安っぽい服装や音楽、そして陳腐な台詞の数々は、どうやら確信犯的な選択なのだろうとしか思えない。行きあたりばったりの逃避行は迷いのない卑俗を究めることで、逆に聖なる境地へたどりつきかけた……ような気がする。[投票]
★4或る夜の出来事(1934/米)男女のベッドシーンを描けない制約を逆手に取った離れ業。ダンディでうさんくさいクラーク・ゲーブルも最高。前半の奇跡的な魅力が最後まで持続しないのは惜しいけど、いま観ても充分に感心できる。[投票]
★4レディ・イヴ(1941/米)バーバラ・スタンウィックが最高。「足で男を絡めとる」ヒロインの魅力は、ほとんど神話的な領域に達しているのではないかと思った。[投票]
★4シェーラザード 新・千夜一夜物語(1990/仏=伊)虚構と現実を反転させるのはフィリップ・ド・ブロカ監督の得意技。「人生はジョークよ」とうそぶく主人公の台詞が、この人の思想を代弁しているようだった。[投票]
★4地獄の黙示録(1979/米)祝祭的アトラクション満載のジャングル・クルーズ映画。目的地のカーツ大佐より、手前のキルゴア中佐のほうが格好良いのが物語としては難点だろうか。[投票]
★4青い夢の女(2000/独=仏)フィルム・ノワール的な「蒼い」映像のもとでどたばた喜劇を展開する佳作。確信犯的に肩の力を抜いた雰囲気が愉しい。[投票]
★4ミリィ 少年は空を飛んだ(1986/米)思春期ホームドラマの枠組みで語られる『ピーター・パン』。おとぎ話と日常生活が溶け合う瞬間。隣の家の少女ルーシー・ディーキンズがとても可愛い。[投票]
★4惑星ソラリス(1972/露)SF映画の名作というより、静謐で美しいゴースト・ストーリーのように思えた。[投票]