sawa:38さんのコメント: 点数順
未知への飛行(1964/米) | 誰も止める事が出来ない爆撃機の編隊が突き進む。コミュニケーションすら出来ぬ状況で刻一刻と危機に向かって飛行する様を「世論」に置き換えて見よ。あの爆撃機隊は今も世界のどこかを彷徨っているのかも知れない。 | [投票(1)] | |
カーズ(2006/米) | 「アニメの実写化」という言葉は本作の公開で死語になってしまったと思う。実写としか思えぬ背景を背に動くキャラクター。この違和感の無い世界を作り上げた事は称賛しつくせぬ功績だ。また映画は新しい次元に進んだのか。 | [投票(1)] | |
THE 有頂天ホテル(2005/日) | 精巧な時計の内部を見るように、いくつもの歯車が様々な動きをしている。だが、それらは皆、時を刻むというたったひとつの行為に集約される。計算されつくした複雑な歯車を設計・指揮するこの才能を認めざるを得ない(悔しいけど・・) | [投票(1)] | |
ホテル・ルワンダ(2004/伊=英=南アフリカ) | 殺戮を目の当たりにしても無力な国連軍。これが日本のマスコミが提唱する「あるべき日本の国際貢献の姿」なのだろうか? [review] | [投票(1)] | |
女の座(1962/日) | 正月向けのスター顔見世興行かと思いきや、後半に入りドラマは加速する。しかも女VS女の静かだが熾烈な葛藤が描かれ、「お正月映画」という晴れ着の下に潜ませた重過ぎるテーマが内包されている。 | [投票(1)] | |
無法松の一生(1958/日) | 男の「勇と優」を表現しきった三船敏郎が良い。対して稲垣浩の演出は時折、無駄に長いカットが散見できる。長すぎる5秒を切り詰めねば三船のスピーディーさとバランスがとれないではないか。 | [投票(1)] | |
乱れ雲(1967/日) | 恋愛関係と対極にある男と女を2時間の映像の中でその正反対の男女へと描写していく。役者(特に司葉子)に対していったいどのような演技指導がなされたのか?監督は勿論だが、それに応えた女優司葉子が恐ろしい程素晴らしい。 | [投票(1)] | |
夜がまた来る(1994/日) | 廃墟・倉庫・ネオン、例によって光と影の演出が重低音のように連なり、そして堕ちた女・名美の白い裸体が妖しく絡まってくる。石井隆の描く「夜」に酔わされる。そしてこの「夜の空気」を発散する根津甚八が巧い。 | [投票(1)] | |
帰郷(2004/日) | 西島秀俊という「凡庸なキャラクター」が最大限発揮されたが故の良作。作品自体は小品であるが、このような誠実な作品を積み重ねることが邦画の歴史の再構築なのだと思う。 [review] | [投票(1)] | |
人妻集団暴行致死事件(1978/日) | あのようなラストへの展開があるにも関わらず、物語は若者たちの奔放な視点で描かれる。室田日出男の鬼気迫る演技が作品を引き締めるも宝の持ち腐れではないか?彼と妻の泥のような愛と性を描くパートが不足している。 | [投票(1)] | |
隣人13号(2004/日) | 異論・反論噴出するのだろうが、このクソ映画に俺は爽快感を堪能した。歪んでいる自分は自らが良く知っている。俺も変だが、この社会もまた歪んでいる。 [review] | [投票(1)] | |
伊豆の踊子(1963/日) | 超える事の出来ない「格差社会の壁」と交差すべきでない「希望の未来」。結末が明らかな下田港という旅の終着点へむけてのデリケートな人間描写。原作に付加された酌婦たちのエピソードがテーマを明確にかつ骨太に主張している。 | [投票(1)] | |
Dear フランキー(2004/英) | 台詞が一切無いラブシーン。台詞のチープさを感じるとともに、言葉の重さをも知る。このキスシーンの演出を観るだけで、本作の丁寧なそして繊細な作りが伝わってくる。 | [投票(1)] | |
お葬式(1984/日) | 伊丹十三監督の特徴である小ネタの積み重ね。それらは役者の芸が物を言うのです。大滝秀治という役者からあんな味を引き出すなんて・・・この一点だけとっても邦画に足跡を残したはずですね。・・・「こっちが北で・・こっちが西で・・」 | [投票(1)] | |
あげまん(1990/日) | 映画的にはとても面白い・・・だけれども運気上昇のアイテムとして描かれる女性像に今となっては違和感が・・・俺が女ならこういう映画は認めたくないんですけど・・ | [投票(1)] | |
団鬼六 縄炎夫人(1980/日) | そもそもSM作品とは性欲を満たす為のポルノとは一線を画していると思う。 [review] | [投票(1)] | |
丹下左膳 百万両の壷(2004/日) | 良い脚本からは良い作品しか生まれない。この忠実なリメイクは自らの作家性を殺してまでも、アノ傑作を現代に伝える事に主眼を置いた伝道師足らんとする姿勢に頭が下がる。 [review] | [投票(1)] | |
日の果て(1954/日) | 広大なはずのジャングルで繰り広げられる濃厚な密室劇。7人もの男女を深く描き込めたが故に、その誰しもに感情移入して鑑賞する事が出来得る。そしてその「誰しも」という所がこの良く練られた脚本の妙でもある。 | [投票(1)] | |
リアリズムの宿(2003/日) | この「緩みきった間」が私に微かに刺さる。だが気づくと全身が針だらけで痛みを伴う。この緩さは「感覚の勝利」だ。竹中直人の至高の「間」は作為的な産物だが、本作の「間」は我々の経験値によるものだ。まさにリアリズム。 | [投票(1)] | |
狼と豚と人間(1964/日) | 解答も出口もすべて袋小路の中で圧縮される心理劇。この骨太のフィルムノワールを一級品にすべく高倉健・三國連太郎・北大路欣也がベストアクトを魅せる。私の高倉健に対する評価を今更ではあるが変えざるを得ない。 | [投票(1)] |