コメンテータ
ランキング
HELP

OKさんのコメント: 点数順

★3ノー・マンズ・ランド(2001/伊=英=ベルギー=仏=スロベニア)軽快ながら辛辣な筋さばきで、ボスニア紛争の縮図を集約してみせる着想は見事。劇中の「英語」の扱いにひねりがあって興味深い。幕切れにはもうちょっと法螺話を見たかった。[投票]
★3エキゾチカ(1994/カナダ)過去/現在の断片をモザイク的に提示する時間軸構成、そして「少女」と「喪失」の主題。この監督は物語内容よりもその見せ方に興味のある人なのだろう。次作『スウィート・ヒアアフター』の予行演習のように見えた。[投票]
★3トレーニング・デイ(2001/米)現代版『黒い罠』のような人物配置は悪くないものの、結局煮え切らない勧善懲悪に落ち着いてしまうのは惜しい。デンゼル・ワシントンの「俺はこんなのもできるんだぜ」的な悪漢演技の披露会に終始したような。[投票]
★3フィッシャー・キング(1991/米)日常世界の枠内でいかにファンタジーを成立させられるか、という構想が魅力的。ただ、この話なら2時間以内にまとめてほしかった。『アメリ』はこの作品を下敷きにしていると思う。[投票]
★3イギリスから来た男(1999/米)何ということのない筋書きでも凝った編集技巧で退屈させない。ただし時系列を並べかえたうえで「帰りの飛行機内」の場面を挿入する構成が、『スウィート・ヒアアフター』と似ているのが気になった。[投票]
★3グリフターズ 詐欺師たち(1990/米)男は誰も信じられず、女はいつも相手を裏切る。いまさら撮らなくても……と思わなくもない古風なパルプ・ノワール。アンジェリカ・ヒューストンは「異様に若すぎる母親」に見えないので、原作の近親相姦的な歪みの説得力が薄れている。[投票]
★3悪いことしましョ!(2000/米)ブレンダン・フレイザーエリザベス・ハーリーの過剰なまでの着せ替えを愉しむ映画。でも、もうちょっとゲーム的な展開も見たかったところ。[投票]
★3真夜中のサバナ(1997/米)サバナの町の景観を映した映像が美しい。主筋になる殺人事件の話はいかにも要領の悪い展開で、既定の事実関係をなぞった「再現映像」を見せられているような感じだった。[投票]
★3ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997/独)バディ・ストーリーで難病ものでロードムービー。米国産の娯楽映画の鉄則をよく詰め込んでいるけれど、悪くいえばそれに忠実すぎて脱線が少ない。[投票]
★3ヘザース ベロニカの熱い日(1989/米)1980年代ハイスクール青春ものの枠組みをおそろしくねじ曲げた、確信犯の学園ブラック・コメディ。クリスチャン・スレーターの役柄に何らかの背景が欲しかった気もする。[投票]
★3裏窓(1954/米)身動きできないまま他人の人生を覗き見する主人公の視線は、映画の構図そのもの。……という以外には見どころがなかったなあ。[投票]
★3スティング(1973/米)ミスディレクションのお手本のような映画。[投票]
★38 1/2(1963/伊)結局、「離婚の危機」の話のような……。[投票]
★3エスター・カーン めざめの時(2000/英=仏)結局、痴話喧嘩の力で女優は本物になる、というだけの話だったような。演劇少女の物語なのに「演劇」そのものの描写をを徹底して回避する、という妙な態度が貫かれた映画だった。[投票]
★3ベレジーナ(1999/スイス=独=オーストリア)ヒロインのわざとらしい天然ぶりが素敵。冗談としか思えない落とし方も悪くないのだけど、群像コメディならもうちょっと緻密に伏線を張っても良いのではと思った。[投票]
★3エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)美しい映像とは思うものの、さすがにモノローグが多すぎて興醒め。ほんとに「未完」の作品という印象だった。[投票]
★3ロスト・ハイウェイ(1997/米)「悪夢」をそのまま映像化したような不条理さはこの監督らしい。ただ『ブルーベルベット』と人物配置がかぶりすぎなのはどうなのかなと。[投票]
★3ゴーストワールド(2000/米)主人公の人物像が最後まで変わらないので単調。自分を投影できればはまれるんでしょうね、という以上の感想は持てなかった。随所の小ネタは良かったけど。[投票]
★3千と千尋の神隠し(2001/日)決して大事なものを見失わない主人公と、自分を見失う周りの人物たち。佳作だが序盤と終盤の説得力が弱めなのは異世界訪問ものとして望ましくないような。[投票]
★3マルコヴィッチの穴(1999/米)前半の不条理コメディ風味は良かったけれど、脈絡なく突っ走りすぎた後半は消化不良か。[投票]