★4 | マッドマックス:フュリオサ(2024/米) | 最初に難点を挙げると、本作の敵であるバイカー野郎達(クマちゃん人形抱えているボス含め)が、いかにもアタマ悪そうな奴らばっかで、キモ怖いイモータン・ジョー(本作にも登場するが、前作の宿敵)に比べて小粒感が否めない。 [review] | [投票] |
★3 | 地平線から来た男(1971/米) | 西部劇スターの1人ジェームズ・ガーナーが、「馬はケツが厚い人間じゃないと乗れない」と乗馬を毛嫌いするキャラ。これだけでもジョークが利いている。 「本物」として、こちらも西部劇で有名になった俳優が登場するのだが。クレジットされていない。特別出演なんだろうか。 | [投票] |
★4 | 仕掛人・藤枝梅安2(2023/日) | 「仇討ち」という負の連鎖。 人を殺める生業である仕掛人たちが、その「業」を背負って生きていることをしっかりと描いている本家本元。その点が、恨み請負の殺し屋というアイデアだけを頂戴したTV「必殺」シリーズとは根本的に違うところ。 [review] | [投票] |
★3 | アンストッパブル(2010/米) | 明白な人的ミス(整備士の怠慢)による貨物列車大暴走。当の整備士が、モニター前で、暴走列車を止めようと奮闘する主人公2人を応援するシーンが映るたびに、何とも言えぬ苛立ちを覚えた。 [review] | [投票] |
★3 | ハドソン川の奇跡(2016/米) | いかにもイーストウッドらしい、下手にドラマを盛り上げない、あくまで実話に忠実な手堅い演出作。さすがのイーストウッドも地味で小品すぎると思ったので、不時着事故そのものではなく事故調査と傍聴会をメインストーリーにしたのかな、と少し穿った感想を持ってしまうほど、他のハリウッド作品とは一線を画する硬派な演出だ。 | [投票] |
★4 | 聖地には蜘蛛が巣を張る(2022/デンマーク=独=スウェーデン=仏) | 物語序盤から、女性ジャーナリストと連続殺人犯の2つの視点で展開されていくので、犯人捜しといったミステリー要素はなく、実録犯罪ドラマといった趣き。一方で、法治国家の常識が通用しない特殊なお国柄が舞台なので、果たして犯人は捕まるのか?、真っ当に裁かれるのか?という点が最後まで読めない。 | [投票] |
★3 | 戦場にかける橋(1957/英=米) | 破壊が日常である戦場での「モノ作り」。立場は違えど、自分たちで作ったモノには、誇りや思い入れを感じてしまうもんですよね・・・。 ウィリアム・ホールデンは本作でも、軽薄で打算的で、けど、やる時はやるアメリカ人を好演。 | [投票] |
★3 | アーヤと魔女(2020/日) | 娘にアーヤツール(操る)、って名付ける親のネーミングセンスを疑ってしまう。大人を操ることに長けていて自覚しているヒロイン少女ってキャラが、好感持てないや。 [review] | [投票] |
★3 | 弾丸を噛め(1975/米) | イキがっている若者たちが、G・ハックマンとJ・コバーンの両オヤジにお仕置きされるシーンが好き。クライマックス直前の意外な急展開には驚き。 [review] | [投票] |
★4 | ボーン・アルティメイタム(2007/米) | シナリオの巧みさ!前作であるシリーズ2作目の、余韻を残したエンディング(NYに現れたボーンが、CIA女性高官に不敵にも電話するラストシーン)。その何気ないシーンを、本作であるシリーズ3作目の終盤に差し掛かろうとする所で、大変に重要で意味があるシーンとして再構築するシナリオの巧さに唸らされる。 | [投票] |
★3 | ボーン・スプレマシー(2004/米=独) | いきなり1作目の主要人物を喪失するという非情さが良い。 単身で不慣れな土地(ドイツやロシア)で簡単に敵探しや人探しが出来ちゃうのはツッコミがいがあるが、そりゃ主人公は元・腕利き暗殺者だからね、と言われちゃうとグゥの音も出ませんが。 | [投票] |
★3 | フェイブルマンズ(2022/米) | ときにカメラは、残酷に真実を映し出す。 大巨匠との対面エピソードは実際にあったことで、そして、どうしても物語に添えたかったんだろうな。大巨匠の短くも的確な助言、シビれます。 | [投票] |
★3 | TAR/ター(2022/米) | 冒頭15分近くあるトークショーは、苦痛で辛い。本作主人公のパブリックイメージを観客に紹介する手段としては、上手い導入部分なんだろうが。 クラシック音楽の世界も、随分と狭いジメジメとした世界なんだな、と感じさせてくれる作品。 | [投票] |
★3 | ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023/米) | 富裕層 Vs 庶民達のチキンレース。 庶民側から描かれているけど、所詮はどちら側も、実態の企業価値を置き去りにしたマネーゲームじゃねえか、と思わないでもない。 実話らしく、映画最後に字幕で挿入される「主要関係者のその後」の内容は、少しほろ苦い。 | [投票] |
★3 | インフェルノ(2016/米) | シリーズ前2作に比べて、美術史・宗教史の秘話・謎解き要素が、かなり薄まってしまった。 テロリストが過激な地球環境保護の提唱者とそのシンパというのも、時代を体現している。 本作のヒロイン的な位置づけである、フェリシティ・ジョーンズが美しいです。 | [投票] |
★3 | 仕掛人・藤枝梅安(2022/日) | 食通で知られる池波正太郎の生誕100年記念の映像化作品らしく、鍋料理など映画内の食事シーンにも力が入っており素晴らしい。 [review] | [投票] |
★3 | 暴力の街(1950/米) | 物語の最後、メキシコ人の若者が言う台詞が泣かせます。 その言葉を聞く、新聞記者の主人公を後ろから捉えたカメラ演出(主人公の表情を見せない)が、これまた素晴らしい。 | [投票] |
★4 | 群狼の街(1950/米) | 盲目の男が、神の信仰を説く冒頭シーンから、不穏な空気が漂っている。 クライマックスの獰猛で残酷な大衆の群れは、まさしく「群狼」。
マスコミに扇動される大衆心理という題材は、同監督の『アンダーワールド・ストーリー』と同じであり、正攻法にその恐怖を描いたのは本作の方だが、個人的にはより娯楽性が高い「アンダーワールド」の方が好み。
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★3 | 恐喝の報酬(1950/米) | 『ナイトクローラー』の先鞭ともいえる、ゴシップカメラマンの成り上がり物語。
主人公(ハワード・ダフ)が強請目的で接近するギャング役にローレンス・ティアニー。コワモテなタフガイで売り出し、1940-50年代のB級犯罪映画で活躍した俳優。本作でも、いい味出しています。 | [投票] |
★3 | 流砂(1950/米) | 行きあたりばったりな行動で、ことごとくジョーカーを引きまくるミッキー・ルーニー。 クライマックスに乗り合わせた人物の職業も含めて、とにかく、凄い運の持ち主だ。 | [投票] |