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エピキュリアンさんのコメント: 投票数順

★3華氏451(1966/英=仏)ブラッドベリへのオマージュだけど、この映画が成功したら、やっぱり本より映像、ってなるの?それとも出版物としての原作あったからこそ、ってなるのかな?それにしても、フィルムはもっと低温で燃えるだろうから、心配。[投票]
★4柔らかい肌(1964/仏)田舎のモーテルで、小さな庭に猫がやってくるところが、ものすごく「人生」って感じがした。あの物語で、あそこに、そういうシーンを入れよう、というアイディアが(脚本段階だろうが、撮影段階だろうが、編集時だろうが)すごい粋で、人生を知ってる、って感じ。[投票]
★4グラディエーター(2000/米)ひさびさに、なーんにもよけいなこと考えずに楽しめる映画でした。よかったよかった。映像のクリアさも凄い。すごくわかりやすい象徴で(頭が、地面すれすれに移動する/塀についた扉/麦の穂を手でなでる等)物語を進行させるのがうまい。職人復活![投票]
★3テルマ&ルイーズ(1991/米)光の監督、リドリー・スコットらしく、車の走行シーンと屋外シーンのほとんどが、日の出時か日没時の斜光による撮影で、超美しい。赤っぽい光線で影が長ーいので、ほとんどマルボロを思わせる。アメリカ、って匂いを、満喫できるのがいいす。ブラピのデビュー作。[投票]
★4ブラックレイン(1989/米)優作さんの最高の姿をみられる、という価値に、2点。あとは、なんだかなあ。歌舞伎町でのロケの許可が下りずに、大阪になったらしいが、後の『不夜城』での歌舞伎町のスティディカム撮影をみて、こっちも歌舞伎町だったら・・・と思うのは東京人だからかなあ。[投票]
★5ブレードランナー(1982/米)こういう未来を初めて映像化した、というだけで、もう不朽の作品。ディティールも楽しい。バンゲリスの音楽も大好き。タフィ・ルイスの店のあと、蛇使いの女を追いかけているとき雑踏として何度も聞こえる日本語「なんかへんなものが***ちゃったな」って、なんて言ってるの?[投票]
★2BROTHER(2000/日=英)北野映画で、はじめてぜんぜんドキドキしなかった。初めのタイトルで、あ、やな予感、って感じたし。予定調和ではなく、出来事の連続の北野映画は何処に行ったんだ?ミディアムショットのビート氏は、もうめちゃくちゃにかっこいいが、それだけ。サスペンスも緊張もない。なぜ?[投票]
★3菊次郎の夏(1999/日)たわいない特撮の合成に、ちょっと感動。へー、なんかのびのびやっていて、いーなー、と思いました。気持ち的には、3.5点って感じ。過渡的な試行錯誤を感じる。でも、タコで笑ってしまった。[投票]
★4TOKYO EYES(1998/日=仏)こういう演技を引き出した演出に、1点。下北沢をいきいきと撮ってくれたカメラに、1点。武田真治と吉川ひなのの生き生きした存在感に、1点。ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん、のビートたけしに、1点。軽くて痛い、小さな愛すべき作品。[投票]
★2JM(1995/米)ウイリアム・ギブソン由来のサイバーパンクの世界観からすると、めちゃくちゃ物足りない。これなら『ニューロマンサー』『モナリサ・オーバードライブ』など小説で読んだほうが、数億倍面白い。[投票]
★3コミック雑誌なんかいらない!(1985/日)雑で乱暴なんだけど、なぜか生き生きしてる。ビートたけし出演部分はやはりただならぬ緊迫感ですごいんだけど、それ以外の部分も、好奇心を催淫的にあおる。こういう感じで、麻薬ディーラーものとかやったら、日本の『トラフィック』になったかも。[投票]
★3デ・ジャ・ヴュ(1987/スイス)ケーブルカーに乗って通うあの家って、私にも、デジャ・ヴュなんだよなあ。ヨーロッパで迷子になったら、こんな現実と夢がないまぜになってしまいそう。[投票]
★3カンヌ映画通り(1981/スイス)旅先のホテルの部屋って、救いでもあり、また、孤独が増幅される檻でもあって。それが、狭い部屋のベッドとテレビと小物で、すごくよく表していたと思います。ドキュメントとフィクションの差なんて、曖昧だよなあ、と感心しながら観ました。[投票]
★3アメリカの友人(1977/独=仏)人の顔と街の顔の映画だとおもった。どういう人生をおくると、こんな顔になるんだろう、って思う。『理由なき反抗』を撮ると、こんな顔になるのかあ。『ラ・パロマ』を撮ると、こんな顔なんだ、と、すごく楽しい。いい顔ばっかりだもん。[投票]
★5ロスト・チルドレン(1995/仏=スペイン)レンタルビデオで観たのですが、あまりのおもしろさに、続けてもう一度観てしまった。配役、物語、濡れた金属の錆の匂いがしそうなマシン類、すべて大好き。撮影監督のダリウス・コンディもすばらしい。コンディ撮影では『セブン』もいいけど、こっちの質感のほうが好みです。[投票]
★4突撃(1957/米)戦場を横に観ながらカメラが延々と移動してゆくとこが、すごいなー、と思った。後前半と後半の裁判シーン。この対比は、『フルメタル・ジャケット』で変奏される。塹壕のシーンの後退移動撮影で、キューブリックスタイルはすでに全開。フランスでは上映禁止だったとか?[投票]
★3スパルタカス(1960/米)映像の積み重ねのみで、サスペンスを作れるひとなんだなあ、と、実感できる仕事作。ときどきストーリーのほうを全面に出せ、という(たぶんカークダグラスの)要求で、そのリズムが壊れていると感じるところがあるのが、その証拠じゃないかな、と思っている。[投票]
★4シャイニング(1980/英)導入で、ヘリコプターが道すれすれにワーゲンに近づいてゆき、併走するところで、あーこの奥になんか変なモノがいる、って感じて鳥肌が立った。オーバールックホテルが、主人公なんだろうな。観た後、私のなかに、そのホテルは確かに存在しちゃうのでした。[投票]
★4フルメタル・ジャケット(1987/米=英)前半の強度に比べると、後半のフィルムのルックは、なんか飄々していて薄っぺら。でも、きっと本当の戦場の恐怖って、そういう何でもない空気が支配していて、突然、死が起こったりするのだろう。デブの狂った澄んだ眼にくらべて、馴致された兵隊たちの眼が濁っていて怖かった。[投票]
★3グロリア(1980/米)もうそこに立っているだけで、物語がそのまわりにゆらゆらと、立ち上ってしまう人っているんだなー、と思った。ジーナローランズはそういう希有な人。だから『ナイト・オン・ザ・プラネット』が、すんなり成立するんだろうな。[投票]